うちの会社は限りなくブラックに近い灰色くらいの会社なんだ。
今回のプレゼンも突貫工事で、同僚のAと1週間ほとんど毎日徹夜に近い状態で仕上げた。
地方にあるクライアントに出張して、Aと僕、アシスタントのCちゃんの3人でなんとか無事にプレゼンを終わらせて、その後の接待の飲み会も終わらせて帰ってきた。
Cちゃんは入社3年目、ショートカットで目のクリッとした相武紗季をちょっとボーイッシュにしたような可愛くてちょっと格好いい感じの子だけど、客先の部長のセクハラトークも健気にスルーして頑張っていた。
ケチな会社なので出張の時、ビジネスホテルの部屋もツインでAとの相部屋。
さすがにCちゃんはシングルをとったけど、これだけ働かせて泊まりも相部屋かよという感じだよね。
それどころか夜の10時だというのに、なんと仕事のメールが入ってきた。
『急遽、客先の都合で2日先の予定だった打ち合わせが明日になったので、泊まらないで車を飛ばして帰って来い』ってことだった。
そういうわけで僕だけは車で帰って、AとCちゃんは次の日にJRで帰ることになった。
夜中に車を飛ばしている最中にまた最悪なことに気がついた。
明日必要な資料の一部をホテルに忘れてきたのに気づいたのだ。
仕方がないのでUターンしてホテルに戻った。
時間はもう24時を回ってたし、徹夜続きのAは眠りこけてるだろうから起すのも可哀相だなって思った。
部屋は使い捨てのカードキーだし、まだ持っていたので、音を立ててAを起さないように気をつけて静かに部屋に入った。
なんか変な感じがしたんだけど、そのまま部屋に入っていって貴重品ボックスに近づいた。
そうしたらベッドの上で裸の男女が固まっていた。
本当にびっくりした。
こっちの方こそ固まってしまったけど、でもすぐに状況を理解した。
全裸のCちゃんが騎乗位でAに跨がってセックスしてた。
「あっ、ごめん」
そう言って慌てて部屋の外に出た。
ドキドキしてた。
10分くらいして服を着たCちゃんが出てきて、顔を伏せたまま無言で自分の部屋に戻っていった。
それからAから、2人が付き合ってること、結婚する予定だということを聞いた。
生まれて初めて他人の、それも知り合いのセックスの現場を見てしまって、現実のことのような気がしなかったな。
ほんの一瞬の出来事という感じだったけど、騎乗位で両手をがっちりとAと握りあって、小ぶりなおっぱいを全開にしていたCちゃんの裸体映像だけは脳裏に焼きついていた。
それまでCちゃんのそういうことを想像したこともなかったけど、本当に最高にセクシーだった。
Aにも頼まれたので、その目撃談はもちろん、2人が付き合っている事も僕は誰にも言わなかった。
とってもAが羨ましかったな。
そして1年後に2人の結婚式があって僕も招待された。
ウェディングドレス姿のCちゃんはお世辞抜きにきれいだった。
大きく開いた真っ白な背中や、小ぶりながら頑張って全開にしてる胸元がセクシーで眩しくて、いけないって思うんだけど、ついあの日の艶姿を思い出してしまう。
披露宴が終わって二次会に移動する前に、新婦に呼び止められた。
「◯◯さん、ちょっとこっちに来て。二次会であの時の事とかバラさないよね?」
もう結婚したのに、そんなことを気にしているCちゃんがおかしかった。
だから僕は本当はそんなことバラすつもりなんかなかったけど、ちょっとからかってみたくなったんだ。
笑いながら、「もう時効だしいいじゃん、一番盛り上がりそうな話題だしね」って言った。
そうしたらCちゃんは、「だめ、絶対言わないで、本当に恥ずかしいから、お願い」と真剣な表情で頼んできた。
「え?でも胸とか見えそうな、そんなセクシーなドレス姿でいられると、嫌でもあの夜のこと思い出しちゃうよ」
今でもKYな冗談だと思う。
でも本当に冗談のつもりで言っただけだった。
するとCちやんは何を思ったのか控え室みたいな所に僕を押し込んで・・・。
「絶対内緒ですよ、あんなこと言われたら恥ずかしくてだめです、これで黙っててください」
そう言ってドレスの胸のとこを捲って補正下着みたいなのの中のおっぱいとピンクの乳首を見せてくれた。
びっくりした。
10秒くらいだったかな。
僕は呆然として何が起こったのかわからない感じで固まってた。
「絶対内緒ですよ、あの日のこと言わないでくださいね」
そう言うCちゃんの顔は真っ赤になっていた。
Cちゃんがあんなに恥ずかしそうに赤くなるの初めて見たよ。
Cちゃんがどういうつもりで、そういう行動に出たのか今もよくわからない。
でも僕はその後、トイレに行ってウエデイング姿のCちゃんのピンクの乳首を思い出しながら思いっきり抜いたことをここで白状します。
本当に恥ずかしい話だけど、きれいな花嫁のあんなの見せられたら我慢できなかった。
僕は用事ができたと言って二次会は15分くらいで抜け出して帰った。
Aに悪いと思ったし、罪悪感もあったからね。
でも・・・。
結局僕はそのあと半年くらいは二人の結婚記念写真のCちゃんのウエディングドレス姿をおかずに抜いていた。
そんな写真をそんな事に使っちゃ最低だって判ってたけどやめられなかった。
最低だっていうのはつっこまれなくても判ってる。
今度僕は会社を辞めることにした、他の会社に採用されたからだ。
今度の会社もブラックかは、入ってみないとわからない。
でも残業とかはそんなには多くないって言ってた。
僕もいつか結婚したいと思うような女性を見つけたい。
他人の花嫁さんで抜くのはやめないとね。
Cちゃんみたいにきれいな女性は無理だと思うけど、性格がいい人ならいいな。
いつか結婚して彼女のウエディングドレス姿を見たら、僕は胸を見たくなってしまいそうだ。
そんな変態な僕も笑って許してくれる、そんな優しい彼女を探そうって思ってる。