自分が本当は男性より女性の方が好きなのだと気付いたのは中学生の頃でした。
周りの人の恋の話を聞いてもイマイチ共感できず、興味も持てませんでした。
でも別のクラスの受け持ちでしたが、ある女の先生がいて、その人に興味を持っていました。
一見地味な人でしたが胸やお尻が大きくて、そのことで男子にもからかわれているような人でした。
でも興味はありましたが、好きというのとは違う感じがしたので、自分にレズっ気があるなんて思ってもいませんでした。
ある日、部活の途中でトイレに行きたくなり、一度校舎に戻りトイレに行くと、私の前をその先生が歩いていて、そのままトイレに入っていきました。
私も後に続いて隣の個室に入りました。
和式のトイレでしゃがみ込むと、隣の個室から勢いよく放たれるオシッコの音がしました。
私は隣の個室の方に向いてしゃがんでいたので、もしも仕切りがなければ、先生の丸出しのお尻が見えることになります。
それを想像すると今まで感じたことのないほど興奮しました。
その頃はすでにオナニーは覚えていたので時々していましたが、この時ほど激しく興奮したことはありませんでした。
やがて先生はトイレを流し出ていきましたが、私はまだ用も足していないのに、そのまま自分の秘所に指を這わせていました。
それからしばらくは、私がオナニーのときに想像するのは先生のことでした。
先生と裸で抱き合いたい。
乳首を、そして濡れたアソコを舐めてみたい。
あの勢いのよかったオシッコを顔に掛けられたいとも思いました。
今まではさほどでもなかった性欲が一気に吹き出したように想像はエスカレートしていきました。
でももちろん先生とそんな関係になることはなく卒業を迎え、私は高校へと進学しました。
高校時代は自分の性癖を直したいと考え、言い寄ってきた同じ高校の男の先輩と付き合い、初めてのセックスも体験しました。
でも、男性と体を重ねることに嫌悪感を覚え、結局半年程度で別れてしまいました。
以降は男性と付き合うこともなく、また性欲をスポーツで発散させるように部活に取り組んでいたので、しばらくは女性のことも考えなくなりました。
大学に入ってからも似たようなものでしたが、怪我で部活を辞めざるを得なくなり、再び同性としたいという欲望がぶり返してしまいました。
まだインターネットもない頃でしたので同じ趣味の方と出会う方法も分からず、ただ独りで同性との変態的な行為を想像しながら慰める日々が続きました。
やがて大学4年生となり、就職も決まり卒業まで残り数ヶ月となった頃、1ヶ月ほど国内を旅することにしました。
就職すればこんなに長い休みを取ることは出来なくなるので、学生時代の最後の思い出として行くことにしたんです。
両親は心配しましたが、一度言い出したら聞かない性格であることも知っているので、定期的に連絡を入れることで了承してもらいました。
今までアルバイトで貯めたお金がかなりあるとはいえ、1ヶ月を全て旅館やホテルで過ごすわけにはいきません。
出来るだけ安い宿を素泊まりで泊まるといった感じで、北は北海道から南は沖縄までほとんど全ての県を制覇するつもりでした。
そして某県の温泉郷に泊まったときのことです。
その日も安宿に泊まったのですが、そこでなんと、中学生の頃に憧れた先生と出会ったのです。
先生はあの頃の地味な感じから少し垢抜けた女性になっており、私のことも覚えてくれていました。
もう先生は教員を辞めたようで、私と同じように次の就職までの間に一人旅をしていました。
あまりの偶然に驚きながらも、再会を祝って2人で食事をすることにしました。
2人でお酒を飲みながら当時のことを話していると、やはりあの時のことが思い出されてきます。
お酒に酔っていたのと偶然の再会に運命を感じていたこともあり、ついあの日、あのトイレでの興奮を、そして先生を想像しながら耽っていたことまで打ち明けてしまったのです。
先生は軽蔑することもなく私の話を聞いてくれました。
話しているうちにだんだんと私の秘所が潤ってくるのが分かりました。
先生はもう30半ばの年になっていましたが、あの頃の色気が更に増していました。
店を出ると先生から、「宿に戻ってお風呂に入ろう」と誘われました。
本当は私から誘おうと考えていましたが、こんな話をした後ですから嫌がられると思って言い出せませんでした。
ですから逆に、「本当にいいんですか?」と聞いてしまいました。
先生は、「あの頃より体型が崩れてるからショック受けないでね」と笑っていました。
宿のお風呂はお世辞にも広いとは言えませんでしたが、一応温泉を引いてあり露天もありました。
でもその時の私はそんなことより、目の前で服を脱ぎ始める先生の身体に気が行っていました。
1枚、また1枚と服を脱いでいく先生を見ながら、私はあの時以上の興奮を味わっていました。
先生が全て脱ぎ終えても、その姿に釘付けだった私はまだ服を何も脱いでいませんでした。
先生の裸は想像通り、いや想像以上でした。
確かに肌の張りは若い女性のそれではありませんでしたが、だからこそ余計に卑猥な匂いを放っていました。
先生は、「ほら、あなたも脱いで」と私の服を脱がせ始めました。
服を1枚ずつ剥ぎ取られ、ショーツだけの格好にされると股の部分がぐっしょりと濡れているのを先生に見咎められました。
「これ、お風呂で洗おうね」
最後の1枚も剥ぎ取られてしまいました。
この時にはもう、先生も同じ考えだと気付いていました。
2人で手を繋いで浴室に入ると掛け湯もせずに抱き合い、唇を重ねました。
溢れ出した欲望を突きつけるように舌を絡め合い、お互いの手は胸や秘所を弄りあいます。
先生のアソコも私と同じくらい濡れていました。
立ったままイカせ合い、ようやく浴槽に浸かりました。
そこでも体は先生から離せずにいました。
「先生も・・・なんですか?」
確認のために聞くと先生は頷き、再び舌を絡め合います。
お互いの気持ちが重なりあい、そこからは2人とも欲望の権化のように欲望をぶつけ合いました。
あの頃に想像したほとんど全てのことをしました。
もちろん先生のオシッコも顔にかけてもらい、飲み込み、そして私も先生に同じことをしました。
部屋に戻っても尽きない欲望をぶつけ合い、疲れて眠りに就いたのは夜も明け始めた頃でした。
翌日からは先生と一緒に行動しました。
そして旅を終えるまで先生とセックスし続けました。
そこからはもう先生が居なくては生きていけない体になり、それは先生も同じようでした。
それから20年、私たちは一緒に暮らしました。
でも幸せな時間は永遠には続きません。
昨年、先生は旅立たれました。
でも私も先生も他の人より濃密な時間を過ごせたと思っています。