ドアを閉めた瞬間、部屋の玄関で、彼は私の唇を貪った。
それはキスと言うより舌の舐め合いで、私も自ら舌を出して、口内ではなく空中での絡め合いだった。
そのままもつれ合って部屋に入り、互いの着ているものを剥ぎ取るように脱がせ合い、ベッドに倒れ込んだ。
私は最後のパンティを自分で取り去り、股を広げた。
もう私の股間は蜜だらけだった。
彼は数秒、蜜だらけの私の股間を舐め、さらに蜜が噴き出した。
その後、私もすぐに彼のモノを咥え、吸い込んだ。
これも数秒だ。
もう二人共、我慢の限界を超えていた。
彼はいきり立ったモノを私の入り口に突き立て、一気に入ってきた。
ほとんど前戯らしい前戯のない挿入。
でも、私はいつもそれに言い知れぬ興奮を覚える。
体位は正常位と後背位をせわしなく何度も繰り返す。
まるで獣のように結合しては、快楽を享受する二人。
彼は口数は少ない。
私の喘ぎ声だけが部屋に響いている。
「いい!イッちゃう!オマンコがイッちゃう!!!」
私は以前は口にしたことも無いような隠語を口走り、最後は絶叫してアクメを迎える。
中で出すのは安全日だけで、彼は普通は私のヘソの周辺に発射する。
少しの間、ぐったりとして抱き合ったまま横になり、そしてまた始まる。
「いい?」
「いいよ、して!」
私は自ら股を開き、彼はまた私の中に入ってくる・・・。
週末、金曜日の夜はいつもこんな感じだ。
彼は私と同じ会社で、別の部署に勤務する36歳。
妻子のある身だ。
でも『不倫』という淫靡な言葉は使いたくない。
私にとっては、彼は“彼”なのだ。
たとえ週に一夜でも、私を抱いてくれればそれでいい。
彼に抱き締められている時、そして彼が私の中に入っている時の幸福感は何ものにも代えがたい。
彼がいるだけで、身も心も寂しい私は癒される。
でも、彼は決してここに泊まったりはしない。
それはそれでいいのかもしれない。
結婚生活が羨ましいとも思わない。
恋人同士だからこそ、恋もセックスも燃えるのだと思うからだ。
彼もきっと奥さんとは、こんな激しいセックスはしてないだろうと思う。
彼が帰った後、一人、バスルームでシャワーし、股間を洗っている時は、彼がこの中に入っていた感触を思い出してしまい、また溢れてきそうになる。
そして、また次の金曜日を楽しみにして、私は生きていくことができる。