どういうわけか、母は最初から女だった。
色気づいたのは6年の頃だが、その頃から、必ずやってやると固く心に決めていた。
中学になって、すぐにチャレンジして、あえなく撃退されるも、高校受験を控えて、溜まって勉強が手につかねえ、と訴えまくったら、手コキまでは到達。
後一押しというところで、無事に高校に入学してから、また再チャレンジ。
今度は、裸にするまでいったが、いざというところで、それはそれはメソメソ泣かれて、敢えなくこっちの方が意気消沈。
そんなに嫌かよ、と聞いてみたら、嫌じゃないけど、怖すぎる、と訳のわからないことを言いやがる。
あんた頭おかしいんじゃないの?と泣きながら散々毒づかれ、やっぱ無理か、と諦めかけたが、諦められるわけがない。
とりあえず裸にするまでは到達したので、やらねえから手伝えと、それからは、母の生の胸やケツを見せてもらいながら、手コキしてもらうように。
すごく嫌そうな顔しながらやるくせに、握る手の平は、優しくて温かい。
やっぱり我慢できなくて、それからも、日々押し倒すこと数十回。
ド頭をひっぱたかれたのも、数十回に及ぶが、押し倒す回数がかろうじて1回だけ勝ったのが高校2年の秋だった。
やっぱりメソメソ泣かれたが、重ねた唇はずっと離れなかった。
けっこう悶えてくれて、いい声を聞かせてもくれ、念願叶って、こっちは頭が爆発寸前になり、思った以上の気持ちよさに、我慢できずにたまらず発射。
速攻蹴られて、母はスッパのまんま、ボルト顔負けの早さで風呂場に駆け込んでいた。
風呂場の中で、散々泣かれて、もう絶対させてやんないと、すごい顔で睨まれもしたが、馬鹿ほど可愛いというのは本当らしくて、愁傷な顔で、もう中に出さないから、なんて、甘えた声で言ってみたら、絶対だよ、と潤んだ瞳で見つめながら、また俺に押し倒されていた。
それからの高校ライフの楽しかったこと。
しかし、やっぱり慣れてくれなくて、生理や気分が乗らないときは、絶対ペケ。
生理がひと月ぐらい続いたこともあったやな。
そのくせ、俺が就職してひとり暮らしを始めると、すっかりアパートに居着いて、親父や妹は、ほったらかし。
家にいたときとは、人が変わったようにいやらしくもなって、俺のリクエストにも応えまくり。
おかげで派手な下着や、やらしい玩具の増えたこと。
高校卒業からの2年間をほとんど一緒に暮らし、たぶん今では、ご近所さんからも、年の離れた夫婦と思われてんのかもしんない。
当たり前に、手を繋いで一緒に買い物に行くようになったし、母も夜になると、あからさまに吠えまくったりするから、はしたない声は、ご近所さんにも丸聞こえなはず。
でも、全然気にならないし、なぜか昔から、こいつは俺の女だと思い込んでる俺だから、マジで夫婦になりたいなんて考えてもいた。
とにかく相性が良いっていうか、顔も身体も、ものすごく好みで、飽きることがないし、やっと手に入れたものだから、絶対に手放したくもない。
抱く度に馴染んでいって、母も人が変わったように尽くしてくれるから、めちゃめちゃ可愛らしくて、部屋にいるときは、いつだって裸にしてる。
それを母も喜んでくれて、ホントの夫婦になれたらいいなあ、なんて真剣に考えるようになってた、ついこの間の休みのことだ。
前の晩に、いつものように散々母とやりまくって、昼まで惰眠を貪ってたら、頭の上で話し声が聞こえる。
ん?誰だ?と思って目を開けてみたら、俺と母の眠るベッドの隣りに、なんと親父が立っていた。
俺はスッパのまま。
母もスケスケのネグリジェを着ただけで、パンティすらも履いてない。
ギョッとたまげたのは、いうまでもない。
俺が寝てる間に、母と親父が何かを話してた。
不思議なことに、親父怒らず。
俺が目覚めたのに気付くと、目を合わせないようにしながら、「それじゃ、行くわ」と、逃げるように帰って行った。
訳がわからず、「何よ?」と母に訊いてみたら、離婚届持ってきたんですと。
薄々気付いてたらしくて、妹の高校卒業を機にやり直したいんだそうだ。
と言うわけで、晴れて公認の仲になり、思わぬ形で母は、ぜんぶ俺のものに。
親父が帰った後に、赤ちゃんって、まだ産めるんだっけ?と聞いてみたら、欲しいの?と驚いた顔をされ、なんで?と聞くから、子供ができたら、ホントの夫婦になれるじゃん、と言ってみた。
じわじわ瞳に涙が滲んでいって、最後には、母号泣。すごく嬉しかったらしい。
俺は、母が二十歳の時にできた子供で、まだまだ産める。
でも、答えはペケ。
なんで?と聞いてみたら、馬鹿な子供は、俺ひとりで十分だと。
「馬鹿な子供産んじゃったから、最後まで面倒見てあげる」
ひどく色っぽい目で見つめてきた母に押し倒され、大事そうに口にしてくれたときに、つい本音が。
「ちぇっ!好きなだけ、中出しできると思ったのに・・・」
なんて、ぽろりとつぶやいたら、思いっきり噛まれた。
股間を押さえて悶絶してるところに、母がのし掛かってきて、顔を両手に挟みながら、俺を見つめて一言。
「赤ちゃん、できたらいいね・・」
そう言って優しく微笑んだ母は、股間の痛みも忘れるほどの、とてつもなく可愛い顔だった。
だったら、噛むんじゃねえよ・・・