わたしの初めて(?)の相手は京子先輩。
京子先輩はわたしの高校の部活の1コ上の先輩でした。
とにかく格好よくて、綺麗な人でした。わたしは高校時に弓道部に所属していたわけですが、県内ではそこそこ強くて、練習もある程度しっかりとやられていました。
特に新入生はなかなか弓を持たせてもらえず、射型(フォームね)が固まるまでは矢を打つのは厳禁でした。
それで、新入生は矢を打っていない先輩を捕まえて自分の射型を見てもらい、合格をもらってから初めて弓に触れるという感じでした。
それで、私は京子先輩に専ら指導をお願いしていたわけです。
京子先輩は前述した通り格好良かったのでわたし他の新入生にも人気があったわけですが、
私はなるだけ他の人の目を盗んで指導をお願いしていました。
京子先輩もわたしの筋が良かったのか(?)結構目をかけてくれていました。
そんで、まあ最初は普通の先輩後輩という関係でした。
それから3年生が引退して京子先輩の代が最上級になり、人望もあり腕も良かった京子先輩が部長になったわけです。
そして、夏休み。
私は夏期講習のために普通の時間に練習できなかったため、講習が終わったあとに自主トレをしていたのです。
その時に同じように夏期講習で通常の時間に練習できなかった京子先輩と良く一緒になっていました。
いや、嬉しかったですねー。とにかく憧れていたし、2人だけというのもあって、練習もマンツーで見てもえらし。
そういうのもあって、徐々にこのときから京子先輩と親密になっていきました。
そして、夏休みも終わりに近づいていた日、私の道着ができたので講習が終わった後に武具屋さんによって、
道着をとってからいつものように自主トレにいきました。
行った時には京子先輩は居なかったのですが、わたしがある程度の練習を終えてから
京子先輩が遅れて部室(といっても道場と一体化していたので、他の部室棟とかとは離れていた)にやってきました。
その時に京子先輩に道着ができたんですって嬉しくって真新しい道着を見せたんですね。
そしたら、着方を教えてあげるってことになり、京子先輩に道着の着方をおしていていただいたのです。
教えてもらったというか、着せてもらったのですが。
なんか、嬉しいやら恥ずかしいやらでしたね。
間近で下着姿を見られたわけですし。
それで、道着に着替えてからもう一度射型をみてもらったりなんだりしてました。
いやー、前置き長いな。
弓道をやっていた人なら分かると思いますが、
射型を見てもらうときはどうしても相手の躰に触って、ココが崩れているとかやられるわけです。
特に、射型を安定させるためには、括約筋がしっかりと締まっていないと上半身がぐらつくため、
括約筋がしまっているかどうか、お尻を押して確かめるわけですね。
なんつーか、あれは最初は恥ずかしかったですね。他人にお尻触られるなんて。
まあ、そんなこんなで双方の躰がある程度接近していた状況で、急に京子先輩に
「114ちゃんは今好きな人とか居るの??」ときかれました。
女子校だったのもあり、男の人との接触がほとんどなかったわけで、そんなもん居ませんって答えました。
そこから京子先輩は
「じゃあ注学のときに付き合ったりとかはしてないの??」とか、
何の脈絡もなく私の異性関係について訪ねだしました。
そんなの無いですよーなどとわたしが答えていると、若干京子先輩の躰が前より密着してきた感じがしました。
こんな話をしている間も一応、私は射型の練習をして京子先輩は、
肩が上がっている、とか肘の入れが甘いとか指導してくれていたわけですが
急に京子先輩が
「114ちゃんはかわいいねー(」
といいながら髪をなでなでしてくれました。
なんか、もう心臓がバクバクいいだしちゃっていや、そんなことないです、
京子先輩のほうが格好良いし素敵ですーとかなんとかしどろもどろに答えて、
そのときはもうまともに京子先輩のほうを見れなかったような気がします。
京子先輩は、そんなことないよーとかいいながら髪から頬をなでなでしながら
最後にはわたしの耳をひとしきりいじったあと、ふっといじるのをやめて
「さて、わたしも練習するかなー」
とか言いながらジャージに着替えて自主トレを始めました。
まあ、その日はそれで何もなかったのですが、もうその時からダメでしたね。
ぽーっとしちゃって、その後に京子先輩の顔をまともにみれなくなってました。
その後は講習も終わってみんなと同じ時間に練習をしていたのですが、京子先輩の顔を見るたびに動揺してました。
京子先輩もなにか意味ありげな笑顔をしていたような感じもしていたし。
照れてなかなかうまく話かけられなかったり、でも、少しでも指導してもらいたくて隙をみて練習をみてもらったりと、いろいろ複雑でした。
いやー、今思うと思春期まっさかりって感じですな。
夏が終わって、秋口になったころ新人戦の県大会があり、わたしも一応メンバーに選ばれていました。
各学校から2チームが出場できる方式で、わたしの2番手のチームに入っていたのですが、
ガラにもなく緊張しまくり全くもって貢献できずに終わってしまいました。
(余談だけれど京子先輩が居た1番手はベスト4まで進んだはず)
まあ、これが結構くやしくて、道場に帰ってから1人でべそべそ泣いてしまったわけです。
それを見た京子先輩がなんやかんやと世話を焼いてくれて、家まで送ってもらいました。
その道中で、慰められたりとりとめのない世間話をしていたわけなんですが、
別れる間際に頭をなでられて、額にちゅっとされたのですわ。
これに感極まってしまって思わず
「わたし京子先輩が好きなんです」
とか何とか言ってしまったらしいのです、わたし。
なんかもうこのときは頭がごちゃごちゃになってて、正確には何を言ったかさっぱり覚えていないわけですが。
京子先輩も、わたしも114ちゃんのコト好きよーとかなんとか言ってくれた
(これもあまり覚えていない・・・)んですが、
このとき、またわたしがべそべそ泣き出してしまっていたんですね。
京子先輩もさぞかし困ったことと思います。
まあ、そんなこんなで京子先輩と一応「お付き合い」ってもんを始めたわけですが。
お付き合いっていっても何分初めてのことだったので、何をしたらいいやら迷いまして。
しばらくは健全に、周りにばれないように(といってもうすうす感づいていた人は居たらしい)
デートだのなんだのをこなしていきました。
あのころは、お付き合い=エチーする、なんて思っていなかったからなあ・・・。
若かったな、わたしも。
後のことは手っ取り早く話せば、初キスはデートで水族館に行った帰りでしたね。
ドキドキしまくりでした。京子先輩がやたらと冷静(?)だったように見受けられて、ちょっと悔しかったってことを覚えてます。
んで、肝心の初エチーなのですが・・・。
11月も半ばになったころだったと記憶しています。
京子先輩のご両親が旅行(かなにかだったと思う)で不在で、京子先輩がうちに泊まりに来ないかという提案をしてくれました。
わたしは一も二もなく飛びつき、
両親には京子先輩に勉強を教えてもらうとかなんとか言い訳をして泊まりに行くことを許してもらいました。
日頃から、うちで京子先輩が格好良いとか、京子先輩にお世話になっているとかを話ていたので、案外すんなりとOKが出ました。
まあ、親としても自分の娘が同性とお付き合いをしているなんて夢にも思っていなかったんでしょうが。
京子先輩の家で、京子先輩の手料理を堪能して、言い訳のこともあり形なにりも一緒に勉強して、
そろそろお風呂に入って寝ようかってことになりました。
京子先輩は、ふざけてわたしに一緒にお風呂はいろうかー?とか聞いてきましたが、
あまりにも恥ずかしいと思ってその時は遠慮して、別々にお風呂に入りました。
そして、寝ようかってときになり、最初は私が寝る布団を京子先輩のベッドの横に敷こうという話だったのですが、
せっかくだから一緒に寝ようかということになり、いそいそと京子先輩のベッドに潜り込んだわけです。
そして、最初は手を繋いで寝ていただけだったのですが、
何分2人で寝るには狭いベッドだったので、躰が密着していき、
「夜」「ふたりっきり」というシチュエーションも手伝い次第に怪しい雰囲気に。
それでも、最初はふつうのキスだけだったのですが京子先輩が私の首に手を絡めてきたと同時に舌で、ちょんって感じで唇をつつかれたわけです。
それまでにも何度となくキスはしてきていたのですが、何分ディープなやつはしたことが無かったので、最初はひどく驚きました。
それでも、知識としては知っていたので、これが噂のー、とか思いながらおかえしに京子先輩の唇を舌でちょんって感じでつついたりしているうちに、
しだいに本格的にディープなちゅーになっていきました。
もう、ただただ気持ちよかったです。
ノーマルなキスだけでも結構興奮していたものですが、ディープキスがこんなに気持ちの良いものだとは思っていませんでした。
おそらく、この時点で私は濡れ濡れだったと思います。
体感的にはかなりの時間ディープキスに費やしていたと思いますが、
だんだんと京子先輩の手が首から頬に移ったり、腰をなでたりしていて、
それが胸に移ったときには、もう何も考えられなくなっていました。
パジャマの上からさわさわと撫でられただけだったはずですが、
吃驚したやら、気持ちいいやら、ちょっとくすぐったかったやらいろんなものが入り交じっていて、とにかく混乱していました。
そんなんだったので、いつパジャマを脱がされたのか、
京子先輩がいつパジャマを脱いだのかというところはほとんど覚えていないです。
気づいたときには裸にされていて、京子先輩も裸になっていました。
しばらくその状態でただただ抱き合っていて、とても心地が良く、なんか妙に安らいだ感じがしました。
それでも、また段々と京子先輩の手が胸やらなにやらを這い始め、全てが初めての感覚だったので大いにとまどって、
もう、あとは京子先輩の躰にしがみついているだけになっていました。
最後は私が、もうやめてください、って哀願するまでになって、ようやく京子先輩が愛撫をやめてくれました。
私のほうから、京子先輩になにかしてあげるっていう余裕は全く持ってなかったですねー。
気持ちよかった?と聞かれて、京子先輩にしがみつきながらしきりとうなずいていたことだけは妙に印象に残っています。
まあ、とにかくこんな感じが京子先輩との初体験でした。
このあと、家に帰ったときなんかはまるっきり不審者の面もちだったと思います。
嬉しかったり、恥ずかしかったり、大人になったような気がしたりで、自分でも気持ちがわるいほど表情が変わっていたはず。
それにしても、今思い起こしても、あのころわたしは若かった。