高1の時、俺には彼女がいた。
それを後悔しているような話。
当時、俺は高1というあまりにピュアな歳ゆえに浮気という気持ちはさらさらなかった。
そんな時に、姉が家に居候させてもいいか親に頼んでいた女友達がいた。
その子の名前はマヤ。
姉と同い年の18歳。
学校は通信制の学校に通っているらしく、バイトは探している所だった。
当時はスウェット全盛期で、当然の如く姉といつも2人でスウェット生活だ。
そんなボディラインはエロチックに俺は見えた。
俺の彼女も姉と同い年だったが系統が違って、彼女は清楚系だがマヤはギャルな感じだ。
そんな違いから、マヤを女としては見るものの俺は彼女の方がタイプであったため、気にしてはなかった。
ただ、マヤは泊めてもらっている恩返しのためか良く家事をしていたし、料理も慣れないながらに頑張っていた。
そんな所を見て、俺は見た目ギャルでもこんな子もいるんだなと感心していた。
ある日、俺はテスト期間で昼に家に帰ると、家にはマヤだけがいて洗濯をしていた。
俺「ただいまー」
マヤ「おかえりー◯◯(俺)くん」
俺「いつも頑張ってんねー」
マヤ「住ましてもらってるんだから普通だよー」
俺「てかマヤって何で家出してるの??」
マヤ「んー家族関係悪くてね。おじいちゃんと特にケンカしてる」
俺「へーやっぱりヤンキーなんだ(笑)」
マヤ「そう見える??俺くんの方が進学校いってるくせに似合ってないよ!!(笑)」
その時初めてマヤと雑談した、けど至って普通な女の子ってイメージで何かホッとした。
そのテスト期間中、彼女と遊んだりマヤと話したりで有意義に過ごした。
ある日帰ってきたらマヤが話しかけてきた。
マヤ「ねー俺くん見てみて!!髪染めてん(笑)」
マヤは茶髪から黒髪に変わっていた。
俺「どしたん??マヤらしくないよ??(笑)」
マヤ「俺くんの黒髪見てたらかっこいーなって思って!!(笑)」
俺「どんな理由やねん。面接いくしとか言えよ(笑)」
マヤ「あっほんとやね♪」
マヤはこの天然ぶりは可愛らしかった。
姉「最近こいつお前の事カッコイーってうるさいんやからな」
俺「意味分からねー(笑)」
マヤ「もうちょっとでご飯出来るから待っててねー」
彼女がいるのをみんな知ってるから冗談なのかと思っていた。
その日の夜、姉はバイトに行き親は飲み会にいっていた俺は、部屋で彼女にメールをしていたらいつの間にか寝ていたらしい。
目が覚めた時、俺は驚いた。
マヤが横で寝ているのだ。
俺「ちょっとマヤー」
マヤ「起きたのー??」
俺「どうしてここで寝てるん??」
マヤ「んーマヤだって人肌恋しい時だってあるー(笑)」
俺「誰か帰ってきたらどうするん?」
マヤ「鍵かけてきたし、開いた音したら逃げる(笑)」
俺「んー…」
マヤ「ねぇ俺くん、マヤ来週出てく事決まったんだー」
俺「へー彼氏でも出来たん??」
マヤ「違う。会社決まって寮ついてるんだって」
俺「よかったやん!!」
マヤ「もう俺くんに会えんくなる…」
俺「どっかで会うやろ!!(笑)」
マヤ「毎日今まで話せてたんだよ…」
俺「俺の事ほんとに好きやったん??(笑)」
マヤ「うん…」
俺「んーじゃあ付き合う??」
マヤ「それが本当は嬉しいよ??でも今俺くん彼女いるし、俺くんに浮気するような人になって欲しくない…」
マヤの目がだんだん潤んできた。
俺「どうしてほしいん??」
マヤ「連絡先教えてほしい。
俺「あーいいよ(笑)そんでいいん??」
マヤ「今から30秒動かないで目瞑って」
俺「分かったよー。はい」
俺の唇に温かい柔らかい感触が当たると同時に抱き締められた。
そして首に冷たい感じがした。
ネックレスだった。
マヤ「俺くんに似合うと思って」
俺「まだ働いてないのに??」
と思っていたら、俺の親から家事をしてくれるお礼に少しだけ貰っていたのだそうです。
マヤ「マヤ絶対連絡するから。俺くんが今の彼女ともし別れた時、マヤを思い出してくれるように首輪つけとく!!(泣笑)」
俺「分かったよープレゼントのお礼にもうちょっと抱き締めといてあげる」
そう言うとマヤは泣いていた。
マヤは俺には別れを言わず家を出ていった。
それから週1くらいでマヤと連絡を取る日々が続いていた。
半年程経ったある日、俺は彼女が大学で東京にいくから会えなくなるし、お互いに辛いのは嫌だからとフラれた。
その日の夜俺はマヤの家に行った。
マヤには何も言わず、合鍵の場所は教えてもらっていたので勝手に上がり込んだ。
ガチャガチャ…マヤが帰ってきた。
マヤ「えっ…誰っ…えっ…俺くん!?どうしたの髪伸びたね!!(笑)」
俺「へへーん(笑)フラれちった…ごめんいきなり来て。こんな失恋を誤魔化しに来る俺って最低かな??」
マヤ「明日学校??」
俺「うぅん…休むつもり…」
マヤ「じゃあ泊まってけば??マヤ明日遅番だから昼までは居られるよ!!」
俺「そうしようかなー(笑)」
マヤ「今日寒いし鍋だけどいい??」
俺「喜んで!!」
飯を食べてからシャワーを浴びて布団に入った。
マヤ「こうするの半年ぶりだね。マヤ、半年間男に告白されても誰とも付き合ってないよ(笑)」
俺「凄いね…俺今まで何してたか分からない」
マヤ「そんな事ないよ。失恋は人を強くするよ」
俺「そっか。マヤさ、俺と付き合いたい??」
マヤ「うん…でも今日はやめよ!!失恋の日と付き合う日が一緒なのはチャラい!!(笑)しかも思い出しちゃうでしょ!!」
俺「ただ俺の下半身は正直者なんだよね…」
マヤ「じゃあ口でしてあげる。マヤの中は付き合ってからにして(笑)」
俺「変わるのか??(笑)」
マヤ「口でするだけだからピンサロ行ったとでも思って!(笑)」
そんなマヤの口を俺のが塞ぎながら、俺はマヤの口の中で果てた。
今日の辛さを全部吐き出すように。
マヤの言う通り、他の女が頭の中にある時に抱くものじゃない。
その日はマヤを抱き締めているだけで凄く気持ちがよかった。
次の日を記念日にして、その日から元カノを忘れるようにマヤを抱いた。
マヤからもらったネックレスが胸元で揺れながら、マヤとの愛は離れていかない事を願いながら。
マヤのおかげで元カノも忘れられたし救われた。
こんな関係が10ヶ月ほど続いたが、別れは突然にやってきた。
マヤとの関係が姉にバレてしまい、姉とケンカになったらしい。
マヤに、俺の家族関係を悪くしたくないと言われた。
自分が家族関係が悪かったのがトラウマなのか、その日からマヤから連絡は来なくなった。
合鍵もなくなり、俺は辛い日々をまた迎えた。