俺が小学校1、2年の頃、布団に入ってから目が冴えてしまい、いつまでも眠れないことがよくあった。
その晩も俺は寝つけなくなってしまったのだが、寝よう寝ようと悶えているうちに隣の部屋で話す父と母の様子がいつもと違うように感じられた。
なんだかいつもより声が弾んでいて、子供心にも艶めかしい雰囲気が伝わってきたのだ。
(この雰囲気はなんだろう?)
気になって、ますます寝られなくなってしまった。
その頃は、8畳の部屋に家族4人で寝ていたのだが、俺と姉はいつも先に布団に入り、母と父は俺達が寝入ってから布団に入るのが常だった。
やがて深夜になり、父と母が襖を開けて入ってきた。
「寝てるか?」
「大丈夫よ」
俺と姉の様子を窺ってから2人は服を脱ぎだした。
まあ、ここまではいつもの通りだった。
当時、俺の家ではパジャマなどは身につけず、みんな下着だけで寝ていた。
前に寝つけなかったときに、ここまでは俺も薄目を開けて見ていたことがある。
父はランニングとパンツで、母は昔で言うシミーズ姿になって布団に入るわけなのだが、その晩に限って、なぜか2人とも布団の中でさらに脱いでいるような音が聞こえてきたのである。
俺はこの頃、まだ詳しい知識は持っていなかったが、漠然とは知っていた。
だから、父と母が下半身を剥き出しにしているということは容易に想像がついた。
(子供が知ってはいけないことが、これから始まる・・・)
そう思った俺は体を石のように固くして寝入ったふりをした。
今から思えば残念なのだが、そのときは良かったと思ったのは、俺が姉を挟んで部屋の端っこ寝ていて、父と母に背中を向けていたことだ。
顔が父と母の方に向いていたら、とても寝たふりは続けられなかっだたろう。
とにかくそのときの俺は、自分が起きていることを絶対に悟られまいと思った。
何か囁きあってから2人が抱き合ったのがわかった。
物音ひとつしない深夜だから、衣擦れの音がやけに大きく聞こえる。
俺はますます体を固くして、息さえも止めて聞き耳を立てた。
すると突然、クチャッ、クチャッ・・・という音が聞こえてきて、俺は驚いてしまった。
本当に、クチャッ、クチャッ・・・という音なのだ。
(な、なんだろうこの音は・・・?)
それはとにかくいやらしい音で、幼い俺にとっては衝撃的だった。
今にして思えば、2人は布団に入る前から興奮していて、母はすでにあそこを濡らしていたのだろう。
しかし、そんなことはわからないから、いったいどことどこを合わせればあんな音がするのか不思議だった。
しかも、クチャッ、クチャッという音に混じって、微かだがギシッ、ギシッという音も聞こえてきた。
それらの音がだんだん激しくなり、俺にはクチャ、クチャという音とギシッ、ギシッという音が部屋中に響いているように感じられた。
やがて父が「うっ、うっ」と呻き、母も「あふー」という吐息を漏らして行為は終わった。
何か囁きあってから2人は離れて、ガサゴソと下着をつける音が聞こえてきた。
2人の寝息が聞こえてきてからも俺はいつまでも眠れなかった。
かなり昔の思い出である。
あのとき俺は、父と母があんなすごい音を立てて抱き合っていたことがすごくショックだった。
神聖な母の像にひびが入ったような気がしたのかもしれない。
今でも俺はあのときの音を思い出すことがある。
そうすると激しく興奮してオナニーをしてしまう。
クチャッという音もいやらしかったが、俺にはあのギシッという音の方に強烈な印象がある。
あのギシッという音は、母のおまんこが父の肉棒を強く締めつけた音だったのだろう。
俺もあんなふうに、母にギシッと肉棒を締めつけられてみたい・・・。
そんなことを思いながら、俺は激しく射精するのである。