数年前に関東北部の冬山に行った時の話。
登り始めは天気が良かったが、中腹で雪が降り始め、昼に山頂に着いたときは吹雪になってしまった。
急いで下山を始めたが、程なくホワイトアウトに。
地図に載っていた無人の避難小屋になんとか辿り着いた。
扉を開けると先客がいて、見るとかなりの美人であった。
「いや~、参りましたね。まさかこんなに雪が降るとは」
「私も日帰りで来たのですが・・・」
話をすると先客は、山歴5年ほどで、服装も軽装。
食料も飴とお菓子を持っているだけとのことだった。
落ち着いた感じで真面目そうな女性だ。
「私は食料とガスを持っているので、食事をして温まりましょう」
女性はかなり恐縮していた。
食事が終わっても外は吹雪いていて下山は到底無理。
避難小屋は寝具があるところも多いのだが、ここは日帰りがメインなので座布団が3枚あるだけだった。
自分はいざという時のためにシュラフ(寝袋)を持ってきたが、彼女をおいて1人寝るわけにもいかない。
日が落ちて底冷えがしてきた。
私は勇気を出して・・・。
「もし良かったら、寝袋にいっしょにくるまって寝ますか?この寝袋は外国製でかなり大きいんですよ」
努めて明るく言った。
女性は少し間を置いて・・・。
「ご迷惑じゃありませんか?お一人で伸び伸び寝れるのに」
「いや~、この寒さはヤバい寒さですよ。2人で入れば暖かいですし」
決してスケベ心があったわけではない。
それぐらいの極寒だった。
「山小屋での雑魚寝には慣れていますしね」
女性は寒さで参っているせいもあるのだろう・・・。
「それじゃあ、申し訳ありませんが、ご一緒させていただけますか?」
座布団を枕替わりにして、枕元に水筒、ハンカチ、ティッシュと私はヘッドランプを置いて寝袋に入った。
2人仰向けに寝れるスペースはないので、彼女の方を向いて横向きで入った。
彼女はてっきり背中を向けて入ってくるかと思っていたが、背中を向けるのは悪いと感じたのか、なんとこちらを向いて入ってきた。
「・・・お邪魔します」
ほのかに香水の香りがした。
例えるなら通勤ラッシュで向き合っているような圧迫感だ。
「狭くて申し訳ありません」
「とんでもない」
「じゃあ、ライトを消します、電池がなくなるから」
真っ暗な中、彼女の鼻息が顔に当たった。
それほどの密着度なのである。
寝やすい体勢になろうと少し動いたら、私の唇が彼女の頬っぺたに当たってしまった。
「あっ!す、すみません」
「い、いえ・・・」
なんとか寝付こうと試みたが、興奮しているせいか寝れない。
薄目を開けると闇に慣れた目に彼女の顔がすぐ目の前に見えた。
私は唇を彼女の唇に近づけた。
触れるか触れないかの距離から、ごく僅かに付けてみた。
彼女はそのままで動かなかった。
徐々につけてみると、驚いたことに彼女も唇を動かしてきた。
私は彼女の肩からお尻に手を回し、そして股間に手をやった。
彼女は、「あっ」と小さな声を出したが、拒絶はしなかった。
股間の手を動かすと、彼女の息が荒くなり、甘い息が顔にかかってきた。
私も興奮し、彼女のズボンのボタンを外してジッパーを下げ、手を中に入れた。
陰毛の森を通過し、クレバスに入るとそこはグチョグチョに濡れていた。
「あ~恥ずかしい・・・」
彼女は小声で言ったが、私は愛撫を続けた。
すっかり出来上がってきたところで、私は指2本、彼女の穴へニュルッと挿入した。
その途端、彼女は電気が走ったように体を伸ばし、寝袋が破けるくらい反応した。
指のピストンを速めると、彼女は「す、すごい」と唇を寄せて、舌を私の口に入れてきた。
「あ~、凄い、気持ちいい・・・」と言葉を発し、気が付くと彼女は自分の指でクリトリスをしごいていた。
「あっダメ、イッちゃいそうです」
「遠慮しないでいいですよ、イッて」
「ダメッ、ダメッ、イッちゃいます」
彼女の陰部からドッと温かい液が出て、口を大きく開けて、痙攣するように果てた。
彼女が落ち着くのを待って、私はタオルハンカチで彼女の股を丁寧に拭いてあげた。
「すみません、汚してしまって」
静寂の後、彼女の手をズボンとパンツを脱いだ私の股間に誘導した。
最初は遠慮していた彼女だったが、徐々に大胆に私の一物をしごきだした。
「か、硬いです・・・」
彼女は小声で言い、舌を私の舌に絡めてきた。
お互い、顔や鼻が唾液まみれになり、甘い匂いが漂った。
「あっ!イキそう」
彼女が手を離し、枕元からハンカチをとって私の亀頭を包んでくれた。
「汚れちゃうよ」と息も絶え絶え私が言うと、「いいですよ」と言って、また舌を入れてきた。
上下の攻撃により興奮していた私は呆気なく発射した。
2人は温かくなり、昼間の山登りの疲れのせいもあって、いつしか眠りに就いた。
次の朝、物音で目が覚め外を見ると、雪は止んでいて、最初の登山者が麓から登ってきているところだった。
「良かったですね。無事に下山できそうですよ」
明るい所で見る彼女は昨日見たよりも美人で、真面目で堅そうな雰囲気だった。
(こんな人が、夜はあんなに乱れるんだ・・・)
シュラフを畳もうと裏返すと、丸く大きなシミができていた。
彼女は真っ赤になって何度も謝っていた。
帰宅後、夢じゃなかったよなと思いながら荷物整理をしていた。
するとタオルハンカチが出てきた。
見ると白い染みがベットリと付着していた。