放課後になり、帰ろうとして下駄箱に行くと、
「1人で放送室に来てほしい」
というメモが自分の靴箱にありました。
名前を見ると同じクラスのY君でしたが、実は親友のEがY君の事を好き。
私は、EがY君に告白するチャンスを作ろうとしていました。
Y君もEの気持ちに気付いているのかもしれない、それで私に話があるのだろう、そう思って1人で放送室に向かいました。
放送室は視聴覚室の奥にあり、放課後は誰もいません。
視聴覚室の扉を開けると、Y君はまだ来ていなかったので、私は放送室の中で座って待つ事にしました。
私とY君が2人だけで会ってたと知ったらEが怒るかもしれない………。
でもこれはEのためだし………。
Y君はスポーツも勉強も得意で格好良いけど、マイペースだしなー…そんな事を考えていました。
Y君が視聴覚室の入り口を開けて入ってくるのが、放送室のブース越しに見えたので、私は手を振りました。
「よっ」
Y君はそう言いながら放送室に入ってきてドアを閉めました。
放送室は防音になっているので、耳がちょっと変な感じになりました。
「Eの事だけどさ」
「うん」
「オレ、他に好きなヤツいるんだ」
「!!」
単刀直入すぎ!
私はちょっと焦りました。
「Eの気持ち、気付いてた?」
「あいつ、分かりやすいだろ」
「………(確かに)」
「それでさ、ここからが本題なんだけど」(え?今のが本題じゃなかったの??)
「オレが好きなのは…………、お前なんだ」
「はっ!?」
全身の毛穴が開いて頬がカッと熱くなりました。
だけど、それはほんの始まりだったのです。
Y君が私を見る眼差しに気付いて、ヤバいって感じがしました。
潤んでいるような充血してるような、ギラギラした目。
私はとっさに、ドアの方に駆け寄ってY君に言いました。
「そ、外で話そっ」
でもY君は、ドアと私の間に身体を入れるようにして立ち塞がって私の手首を掴みました。
「離して!」
Y君の唇が私の顔に近づいてきたのでとっさに身をよじると、後ろから抱きかかえられるような格好になってしまいました。
(好きなんてウソだ。こういう事したいだけなんだ!)
彼は私の両胸をブラウスの上から、両手で触ってきました。
私はひたすら身を硬くして耐えていました。
緊張すると本当に動けないし声も涙も出ないんだと、その時分かりました。
彼の手がブラウスのボタンに掛かり、1つ、2つ、と上から順に外されていきます。
そして手を挿し入れ、直接胸を触ろうとしてきたので、私は反射的に身をよじって彼の腕から逃れました。
「Eになんて言うの?Eは私の親友だよ?」
彼は私の方にゆっくりと近づいてきました。
私は後退りしたものの、狭い放送室の奥の壁に追い詰められてしまい、さっきの続きと言わんばかりに私のブラの下に手を挿し入れてきたのです。
私は壁に背中を押し付け硬直していました。(Eに知られたら………)
今日のブラは前フックで、彼はやすやすと片手で外しました。
ボタンが外れたブラウスの中で私の胸が露わになり、彼は大胆に2つの膨らみを揉んできます。
私はされるがままでした。
弾力を愉しむかのように揉まれていると、彼の頭が私の顔の下にきて、彼の髪が香りました。
男っぽいけど良い香り………。
次の瞬間、私の乳首が彼の唇に吸い込まれていきました。
「はぅ………っ」
その時初めて変な気持ちが湧き上がりました。
もっとしてほしい。
いけないけどもっとしたい。
顔が赤くなって息が荒くなっている自分に気付きました。
彼の温かい口の中で私の乳首が敏感に反応しているのが分かりました。
もう1つの方も吸って欲しい。
ぼんやりした頭でそう思いました。
彼はゆっくりともう一方の乳房に唇を這わせましたが、なかなか乳首は吸ってくれず、私は思わず彼を見下ろしていました。
彼が上目遣いに私を見ながら、徐々に唇を乳首に近づけて行きます。
私の乳首に彼の唇が触れ、私は思わず
「ぁ………ん」
と声を出してしまいました。
彼の唇と舌はまるで生き物のように、乳首を刺激します。
優しく舌で転がしたり、吸ったり、身体の奥のところ”じゅん”ってなって、あそこの内側が濡れて温かくなるのが分かりました。
彼は口で私の胸を愛撫しながら、片手を壁につき、唇を少しずつ上に這わせていきました。
鎖骨、首筋、うなじ。
壊れ物に触れるように、そっと優しく。
次の瞬間私の唇は彼の唇に塞がれていました。
(………んっ)
キスに上手い下手があるなんて知りませんでした。
今まではただ口と口を合わせて舌を入れたりするだけと思っていて、特に感じる事もなかった。
でも彼のキスは情熱的で、貪るように私の唇を舌を吸ってきて、私は自分の中の高まりがハッキリしたものになるのを感じました。
私は手のやり場に困って、彼の首に手を回しぎこちなく背中を撫で回しました。
彼は唇を離さないまま激しく私を抱きすくめます。
この人とならどうなってもいい…、そんな気持ちになっていました。
彼の下半身が私の下腹部に当たり、服の上からでも彼の硬さと大きさが感じられました。
彼は私の心も身体も知りつくしているかのように、片方の手を下に持っていき、スカートをゆっくりとたくし上げ、太ももの外側に手を這わせました。
今日はスポーツタイプの、ピッタリとしたショーツを穿いていた事を思い出しました。
彼はショーツのラインで手を止めると、今度はラインに沿って後ろに手を進めていきました。
彼の温かい手が私の丸いヒップラインを撫でていきます。
(気持ちいい………)
ショーツの中であそこの入り口が湿っていくのが分かりました。
まだ唇を塞がれたままなので声が出せません。
自分の鼻息が荒くなっているのが分かって恥ずかしかった。
苦しくて辛くなる寸前で彼が唇を離してくれました。
彼の手は、ショーツのラインを前にたどって私のVゾーンをゆっくり下がり始めました。
(………このまま最後までしてしまうの?)
急に不安になりました。
このままじゃいけないっていう声が心の中ではするのに、だけど心臓がドキドキして頭の芯がボーっとして身体が動きません。
Eには何て話せばいいの?
色んな考えが頭の中をグルグルと回っていました。
彼の指が、三角形の頂点に差し掛かりました。
(やっぱり、できない………)
私は必死に彼の目を見つめ、懇願するように首を横に振りました。
でも次の瞬間、彼の指はショーツの上から私の割れ目の中の敏感な部分を刺激し始めたのです。
「………………!!」
キスの余韻で感じやすくなっていたのに加え、ピッタリしたショーツの上から強く刺激され、私は自分の中の波を抑えられなくなっていました。
彼はリズミカルに力強く、感じるところのちょうど中心を指で攻めてきます。
「んっ………んんーーっ…」
私の声にならない声が彼の指の間から漏れます。
身体の内側の圧力がどんどん高まっていくのが感じられました。
無意識に脚が突っ張って爪先で立っていました。
ふくらはぎがとても痛くて、それでも快感が高まるのが止められなくて…………。
(あ……もう…………だめ………っ)
一瞬気が遠くなったような気がしました。
次の瞬間、自分の身体中から光が弾けて何かが爆発したような感じがしました。
「あぁぁぁ…………っ」
私が叫びながら崩れるように倒れ、放送室のカーペットの上で私は放心状態で、文字通り腰が立たなくなっていました。
脚に力が入らないのです。
されるがまま、今度はスカートとショーツを剥ぎ取られていました。
彼がベルトを外し、下だけ脱いで私の上に覆い被さってきました。
彼は遠慮なく膝で膝を割って私の中に入れる体勢になり、自分の物を私の入り口に当てると、じっと私の顔を見つめました。
私も下から彼を見返しました。
その時私の肉体は全身で彼を欲していたのです。
彼はゆっくりと私の中に入ってきました。
「あ、あ、あっ…………」
私の入り口も内側もグショグショになっていて、簡単に彼を受け入れていました。
彼は激しく突いてきました。
「ひ………っ」
1番奥の敏感な壁が彼を感じて身体中が震え、思わず彼にしがみついて………私のもっとも感じやすい部分と彼の敏感で熱いものが何度もぶつかりあっていきました。
彼が突く度に視界が白くなって、自分が誰でどこにいるかも分からなくなっていきました。
私の身体はただ快感に満たされる肉体と化して、彼がもっと動きやすくなるように、内側からどんどん液が溢れていき、彼から出るものを吸い尽くそうと中の壁が収縮しているのが分かりました。
「ああ、ん………凄い気持ちいい………」
リズミカルに訪れる快感の波に飲まれ、この世じゃないどこかにいるような気持ちになっていると、ふと彼の動きが激しくなりました。
それに合わせて私の波も最高潮に達していきました。
身体がバラバラになりそうで、何かにしがみつきたくて彼の背中に爪を立てる。
視界がどんどん白くなっていく。
気が遠くなるくらい気持ちいい。
「あ、あっ、もうだめ、お願い、いっちゃ………う。いやっ。あ、あぁあああああっ」
次の瞬間、「うぁっ」と彼の声がして、生暖かいものが私のおへその辺りに掛かりました。