セックスレスになっていた折に好きな相手が出来た【H体験談】 | H体験談~エロばなまとめ

   

セックスレスになっていた折に好きな相手が出来た【H体験談】

ちょっと今辛いので吐き出し。

野郎同士のお話です。

付き合って8年、同棲して7年になる相手がいる。

家賃、その他光熱費は折半。

それなりに長く続けば、それなりにツーカーにもなり、それなりに飽きも出てきて、そしてやる事やらない、枯れた関係になる。

皆が皆そうじゃないと思うけど、ウチはそうなった。

毎日仕事行って帰って、海外ドラマのDVDをダラダラと2人で観て、寝るの繰り返し。

そして夜も一緒の布団で寝るは寝るけど、そんだけ。

昔ミスチルの歌にあった

「辻褄合わせるように、抱き合って眠る」

自分としてはまさにそんな感じだった。

かと言って別れたいかと言うと、そうでもない。

刺激はないし、つまらない、恋人から家族としての情みたいなものに変わりつつあって、きっとこのまま続くんだな、という安心感と、そして永遠にこのままなのかも、というある種の恐怖を感じた。

この辺、普通のカップルみたいに、

『結婚とか子育てとかマイホームとか親戚とかのしがらみとか、そういうのが降りかかってきて2人で対処していく!』

ってのがあればまた違うのかもしれないけど。

そしてセックスレスになれば、当然、外で発散してくる。

相方はどうしてるかわからない。

自分が外で遊んでる手前、相方が同じ事してても咎める権利はないし、咎める気もないが、確実に相方は自分が外で発散しているのは気づいていたと思う。

そんな時、某所で知り合ってちょくちょく会うようになった奴がいた。

Aとしよう。

Aは同じ30代。

身体の相性が良くて、何度やっても何時間やっても全然飽きなかった。

というか、今でも身体の相性は過去最高だと思う。

Aは素朴な顔立ちだけどキリっとしていて精悍さがあった。

そしてAのモノは凄くデカくて太っとい。

恐らく今まで見た中で形も色合いも質感も完璧だった。

見てるだけで惚れ惚れした。

Aはいわゆる水泳体型というやつで、肩幅はがっつりあるのに腰はきゅっと細くて、ぶら下がってるモノが一段際どく目立っていた。

自分の手首ぐらいはあるソレを握って、じっくり愛撫してゆっくり確実に体の中に入ってくる感覚と根元まで入りきった時の充実感、そして繋がったまま、Aの細い腰を太腿で締めつけながらずーっとキスをしてると、ほんとに幸せだと感じた。

この為に生まれてきたとさえ思った。

正直慣れるまで相当痛かったが、そんなの関係ねぇと思えるぐらい脳が痺れまくった。

体で惚れてるのか、人格を好きになったからなのか、多分最初はマジイキを恋と勘違いしたんだと思う。

それだけならそれで、まだお互い”遊び”の範疇だった。

でも次第にAも

「俺の事が好きだ」

「ずっと一緒に居たい」

「早く相方と別れてよ」

と言い出すようになった。

初めは相手にしなかった。

誰にでも言っているリップサービスだろうと思った。

実際、自分よりAは多弁なので、掛けてくる甘い言葉を額面通り受け取っても肩透かしを食らうだけだと思ったし。

でもその内、Aの事が好きで好きで堪らなくなった。

知り合った場所も場所だし、お互いヤリちぎってたので、絶対心が動く事はないと思っていたのに、毎日でも会いたい、でも会えない、それでも会いたいけどあなたはいない。

最近の安っぽい邦楽みたいな会いたい地獄に堕ち、同棲しているので泊まりはできず、かといってAからは

「朝まで一緒にいたい、もっと一緒にいたい」

と言われ、そのストレートな物言いが心の隙間にジャストミート。

気づいたら相方に

「別れたい」

と口走っていた。

まさに

「寝耳に水」

だっただろう。

仕事後に呼び出しだ居酒屋で別れ話をされた相方は驚きつつも淡々としていた。

「他に好きな人ができたの?」

咄嗟に

「違う、ただ今の生活が窮屈になった」

と誤魔化した。

この時の誤魔化した事こそが、事実だったと今は思う。

そして、

「いつか自分から切り出すかもと思っていたけど、先に言われるとは思ってなかった」

と言ってその日、相方は元々地元民だったのもあって実家に帰った。

1人で部屋にいると、

「ほんとにこれでよかったのか?」

「Aの事は好きだけど結局今の勢いだけですぐに駄目になるんじゃないか?」

好き好き言ってきていても、他にも男の影があるAに若干の不信と嫉妬もあった。

相方とだって最初はラブラブだった。

Aとだって結局マンネリになるかもしれない。

わざわざ同じ道を別の人と歩く意味はあるのか?

2人用に揃えてた食器や家具を眺めていると相方との思い出ががんがん頭をよぎって責めて、その日は眠れずにずっと同じ考えがグルグル頭を回るだけで終わった。

結局、後日話し合って、家庭内別居になった。

30越えると1発完全別居はお互いにしんどいし…という話で。

別々の布団で寝て、相方はちょくちょく実家に帰るようになっていった。

そしてAとはますます深くなっていった。

毎日メールして、会うたびに何回もHをして愛を囁き合った。

脳内麻薬がダダ漏れだったと思う。

Aは

「その内自分のとこに来てくれるまでずっと待ってる、俺ちゃんの事以外はもう考えられないよ」

「自分が転勤になってもずっとついてくればいいじゃん」

「自分んとこに永久就職しちゃえ」

そう言って俺に抱きつきながらさくっと寝落ちしていた。

今思うと口だけ感ありありだけど、その時はラリっていたのもあって心を鷲掴みにされた。

Aの寝顔を撫でながら、永遠に続けばいいのに…と思った。

早くきっちり別れてAと一緒になりたい。

そう思いながらも踏ん切りがつかなかったのは、いわゆる「オカマの勘」という奴で、Aは俺に合鍵を渡し、俺の事は特別な部分もあるのだろうが、未だに他所でも遊んでる感があった。

ここ、自分の事は棚に上げまくって誉められるもんじゃないけど、”本気だ”と言ってくるからには、その言葉に裏はないと信じたかった。

Aは転勤族だし、結局離れ離れになったり、自分が仕事を辞めてまでついていった挙句、Aが他所で遊ぶようになって捨てられたらたまったもんじゃない。

結果、今の生活を失うのが怖かった。

そうして打算と情とエゴで2重生活を続けた。

家に帰れば相方がいて、相方とAと、どっちにも罪悪感と後ろめたさで薬を飲まないと眠れなくなった。

そんなある日、Aがシャワーを浴びてる間、携帯が光った。

LINEメッセで

「明日は20時から○○ホテル集合で」

と出ていた。

頭が真っ白になった。

Aが寝た後、よくない結果があるのは120%わかっていて携帯を見た。

ロックは簡単に解除できた。

アタイすげぇ。

「明日は20時から○○ホテル集合で」

「オッケー、楽しみ」

「まだAくんデカ○ラかな?俺の相手もよろしくね」

「もちろん、全然デカ○ラだよ☆」

こいつ、ただセクフレがいるだけじゃなく乱パ参加してやがる……!?

本当になんというか、悔しいというか悲しいというか、

「俺の事好きって言ったじゃないか!」

とか、

「そもそもちゃんと付き合ってないからそんな事思っちゃうのも筋違いだよね?」

とか、そしてゲイの嫉妬って、(てか自分だけかも知れないけど)男の嫉妬と女の嫉妬が入り混じってほんとに醜い。

皆に取り合いになってるであろうデカブツで、色んな野郎をブッ挿して気持ちよさげにヤリまくっているのを妬ましく思う男としての自分と、誰にも渡したくない、独占したい、アタイの恋路を踏みにじりやがって!氏ね!というオンナの情念丸出しの自分。

Aに対する怒りや失望と自分自身のエゴの自己中毒でとにかく吐いて吐いて吐きまくった。

Aに言えば携帯見た事がバレる、かといって言わずにいるのも到底無理。

そんなモヤモヤ全開でもAは相変わらずデカい子犬みたいな態度で俺に懐いてくる。

そんな状態の時ですら、Aの事を可愛いと思う自分がいた。

しばしお茶を飲み、だらだらとテレビを見て耐え切れずに、Aにそれとなく他の奴と遊んでいる事、今夜妙な集まりに参加するつもりならやめてほしいと訴えた。

Aはもちろん知らばっくれた。

もうこのバックレを見切れないオンナは女失格!てくらい解りやすいばっくれ方で。

そもそも俺も男なので、男の嘘の付き方は解っている。

負けるわけがない戦いなのだ。

携帯を見た事を言えば、確実に落ちる、しかしそれは自分の信頼も下げる。

このまま関係を続けるのなら、安い嘘にのっかるのもひとつの答えではある。

ほんとに心中せめぎ合いだった。

でも、

「ずっと一緒にいようね」

「何十年たってもこうしてたいね」

Aとのセリフに本心が込められている、本心であってほしいと思っていた俺は、Aを許せずに携帯を見た事をぶちまけた。

結果、Aはだんまりを決め込んだ。

このまま責めてもしょうがないとその日は帰った。

正式に付き合ってる訳でもないし、口うるさく咎める資格もないか…と思った。

実は他にもAのヤリチン疑惑を裏付ける事があった。

俺とは使わないハズのゴムがなぜか買い足してあり、その使用先を不審に思った俺が問い正した。

その時は、

「元からあった物だよ」

「最近擦れて痛いからどうしてもの時は使えるし」

と言っていた。

今思えば

「アンタバカ?」

級の言い訳だが、

「別に俺とは使わないんだし、そんなもんあると他に使ってそうで嫌だから捨てて」

「だったら相方とは早く別れてよ」

「ならゴムも必要ないから今すぐ捨てろ」

ほんっとに糞下らないゴミの掛け合いみたいなケンカだったが、Aと一緒にいる心地よさが捨てられずなんとか収めた。

そして乱パ疑惑の後日…Aが家の近くまでやってきた。

Aは何か問題があって自分が渦中に立たされると言いたい事があってもフリーズしてしまうようで、メールでの長文攻撃にも的外れな答えや短文で計算なのか天然なのか火に油を注ぐタイプだった。

でもその日はゆっくり、A自身の考えと、俺の気持ちとを話す事ができた。

Aは

「自分の事は反省してる、でも俺ちゃんは結局相方とまだ住んでるし、でも俺ちゃんともっと一緒にいたい。そして、むしゃくしゃして結局乱パは行ったけど、結局何もする気にならずに帰った」

(普通ここは嘘でも行ってない言うし、そもそも行かないよな…)

「でも携帯を見られた事は許せないし、信用が回復するのにしばらくかかると思う」

一瞬?と思ったが、こちらにも元々の立場や非があるので携帯を見た事は心から反省し、

「もう2度と見ないし、見たくもない」

と謝った。

その上で今の状態で相方ときっぱり別れて、Aと…てのはない、と。

ここで本来ならお開きにするべきだったのだが、脳内麻薬は恐ろしい。

Aとの蜜月に心身ともにやられていたので関係を続行する事になった。

Aの事も好きだし、男癖悪いけど、治してくれるだろう。

俺とAとお互いに信用回復したら、ちゃんとしようね、と。

ほんとバカ。

キング・オブ・ザ・バカ。

バカに付ける薬が仮にあっても効かないレベルのバカ。

それからしばらくは本当に楽しかった。

旅行に行ったり遠出して買い物したり、鍋をしたり、正直もう相方とは同居してるだけなもんだった。

気の置けないルームメイトと化して数年経っていたので

「あんたアタシの化粧水勝手に使わないでよね」

「それ言うんだったらアンタもアタシの洗顔勝手に使ってるじゃん」

「また流行モン買って、結局すぐ着なくなんのに勿体無い!」

本当にチンコついてるのあんたら?なハッピーマニアな生活になってたし。

無論相方がフクちゃんで俺がシゲタである。



つか男相手にオネェこいた時点でその恋は終わらせるべきですね。

兎にも角にもしばらく妙なバランスを保って続いていた。

年が明けて、しばらく経った頃地元のカマ友達と集まる事になって上京した。

カマ友が集まれば、無論話す事は男の事。

いわゆるテレビで見るオネエ系ではなく、パッと見は普通の兄ちゃんの集まりです。

無駄に筋肉質ではあるが…そんなオカマの集団がある出会い系のアプリをいじりながら、あーでもないこーでもないとキャッキャ言い合うという一般の方からしたらおぞましい光景の中久々の旧友とのガールズトークを楽しんでいた。

俺も

「件のアプリはいれないの?」

と友達に聞かれたが、

「覗いて見るのは楽しそうだけど色こいてる相手がもし乗ってたらショックだから」

と話していた。

そんな中、帰りの新幹線。

せっかく上京したんだし、試しに覗いてみたい欲にかられ、アプリをDLしてみた。

まぁ驚く事はなく、普通ーに色々な人が色々な事を書き連ねてアピールしていた。

そして降りるべき駅に近づいた時Aを見つけた。

「友達募集・気軽にメッセどうぞ!凸」

とあり、半裸で顔をトリミングした状態でポーズを決めていた。

2人で行った海で俺が撮った写真で。

明らかにどーいう友達募集かアリアリと解るやり方で。

とっさにAにそのページからメッセを送った

「こら、何してんの?」

次の日

「俺ちゃん?」

目眩がした。

次の日、お土産を渡すべくAと飯を食べながら詰問した。

出会い系やってるのも嫌だし、あの画像、あの文言はなんなんだ、と。

Aが言うには、

「別にメッセが着ても返信しないし見てるだけだし実際会ったりとかはしてないから!信じて!ただの息抜きに見てるだけ!」

との事だった。

「その上で俺ちゃんはもうそのページ見ちゃ駄目!」

と。

もう腰がくだけ落ちそうだった。

そして

「じゃあ俺ちゃんは元相方に俺の事紹介できるの?」

とボールを打ち返してきた。

やましい事があるからこそ痛い所をついてくる。

結局、

「見ちゃったもんはもう見ちゃったんだから載せるのやめるかせめて画像とか変えて。じゃなきゃ俺から閲覧できないようにブロックしてよ」

と言うと…ほんとにブロックしやがった。

今までAが遊んでるっぽい事実をつつくと、いつもAは俺の事を

「悪魔!」

と言って責めていた。

「いつまでもちゃんとしてくれない。どうせ俺ちゃんは自分の事好きじゃないんでしょ!」

と。

正直、自分の立ち位置でAに寂しい思いとかやるせない感情を抱かせていたとは思う。

俺はAにほんとに好きというならばきちんと他を精算してほしい。

Aは俺にきちんと別れてくれないなら、やりたいようにやるもん。

俺がきちんと付き合うと声高々に周りに触れ回っても、Aは絶対に男遊びを止めない確信があった。

セックスレスになろうがアツアツだろうが、絶対こいつは他所でチンコを出すと。

正直遊ぶ分には甲斐性だとも思うし解らないようにしてくれれば全然良かった。

しかし、遊び方が派手なくせに始末が下手すぎだったのだ。

隠す気があるんだかないんだか。

そこだけはいつまでも素人気分。

Aとこの先続けるんならどのみち黙認しないといけない。

結局そういうスタンスで2人とも平行線だったのにお互い見て見ぬフリをしていた。

絶対どっちかが折れるだろうと。

Aに閲覧をブロックされた時、悪魔悪魔言われていた自分の中の悪魔が息を吹いた。

「ワレなんぼのもんじゃ!」

絶っっっっ対クロ、真っ黒の癖に俺ばっかり責ねやがって!アンタ生意気なのよ!小娘が!

完全に自分の事を棚上げ状態だった俺は別アカウント召喚という掟破りを犯してしまう。

この時まだ甘い期待があった。

言い合った手前、ブロックされたけどきっと画像も文言も差し替えてくれてるだろうな☆と。

そしてやるなら別人になりきったれと、拾い画像で、いかにもモテ筋なプロフをでっち上げてAのページを踏んだ。

画像も何もかもそんままだった…そして、それでもう見るのをやめておけばよかったのだ。

なまじイケメン画像とウケのいいプロフでログインしていたので、他の奴から足跡やらメッセやらがどんどんくる。

あー、これでAから足跡きたらちょっと凹むなぁと思いつつAと普通にメールをやりとりしていた。

Aからは、

「そんなに心配しなくても俺ちゃんしか見てないから安心してよ!」

ラリった脳にはほんとに心地よく天にも昇るその文字列。

ふと出会いアカウントに目をやるとAから足跡をすっ飛ばして

「ヤリたいす!」

まさに高低差キーン。

今まで、こんなに脈を打った事があるか?というぐらい心臓が爆走した。

胸は早打ちなのに手足が冷たくなっていくのを感じながらなぜか返信していた。

俺「いきなり積極的ですね」

A「すっげえタイプど真ん中なんで!」

俺「あはは、そっかー」

A「よければ会いたいす!」

俺「いつ頃が都合いいん?」

A「今夜とかどーすか?なーんて。土日祝休みです」

俺「さすがに今夜は急だなぁ」

A「俺んち、○○駅近くなんで、□□さんちか俺んちでヤロ!」

俺「あはは、とりあえず今日のところはもう休みますね」

A「あい、わかりましたおやすみなさい!」

なに軽くヤリメッセ楽しんでんの?

え!?

さっき俺しか見てないよ!って書いてた人だよね???

「ああ、やっぱりこういう奴だったんだよ、だから言ったじゃん…」

頭の中でドヤ顔のもう1人の俺。

禍々しい嫉妬に狂った馬鹿なオンナの見本だった。

(女性の方ごめんね、例えだから)

Aにどう言えばいいのか、そもそも知らなくていい事をほじくったのは自分…でも俺と平行してヤリメッセを送っていた事実をなかった事には絶対に、絶対にできない。

目を瞑れば、まだしばらくAとの甘い生活を満喫していける。

かと言って裏でのAをこれでもかと思い知らされた。

いくら俺の目の前のAが大好きで心地よくてもこれだけ揃うともう、押さえ込む事ができなかった。

世の中には心と下半身は別って男は沢山いる。

自分だってその類にはいるだろうし、それを責める気はない。

人は単純じゃない。

絶対的に清いままの人なんていない。

頭では解っているつもりだったでもやっぱり人間自分には甘い。

Aはそうじゃない、と自分自身に思い込ませていた。

自分のしてる事も揃った証拠も知らぬ存ぜぬでねじ伏せて、とっくの前にお互い遊びスタートの関係だという事を忘れて。

それでもAは俺がはっきりしないからほんとに息抜きで、最悪、魔が差したとしてもそれぞれ1回限りだろうし!

ほんとにパンチドランカーな考えで自分を諌めAに会いにいった。

ベットでぎゅうっと抱き合った時のAだけがほんとのAだとまだ信じ込ませていた。

コンビニに用があるというAを置いて先にAの部屋に帰った時、ふと

「またゴムをどっかに隠してるんじゃないか?」

と頭に過ぎった。

見つけたくないのに、見つけたかった。

見つけたいが見つからないで欲しかった。

前回の隠し場所にはもちろん無い。

あー、やっぱり出会い系も見てる分ならもういいじゃん、と思いつつ普段触る事の無い棚に目をやると封の空いたゴムの箱があった。

数を数える。

6個12個入りなので少なくとも6回は何かしらで使い、合鍵を持たしてる部屋に連れ込んでヤッてる。

なんかもう全て真っ黒真っ黒真っ黒けじゃん。

なーにがいつまでも一緒だ!

自分の間抜けさ加減とAの性欲の限りなさに笑けてきた。

残りのゴムを引きちぎりながらゴミ箱に捨てて、チャイムが鳴ったのでトイレに隠れた。

Aが帰ってきた。

ゴミ箱には気づいてない様子。

テレビを見て笑っているAに

「またゴム見つけちゃったんだけど」

とかます。

「ッ!なんで部屋探るの?もー、あれは前からあるやつっていってるじゃん」

「前回のは俺が隠した。今回のは明らかに新しいし、別のモノだった」

「そんなわけないでしょ、気にしすぎだって」

「じゃあ捨ててよ」

「なんで捨てなきゃいけないの?」

(なんか書いてて腹立ってきた上に可笑しくなってきた)

そんなやり取りを続けながら沈黙が続き…Aは寝やがった。

なんか、もう言葉がなかった。

そりゃ、確かに、責める立場じゃござんせんけど寝るって何さ?

言いくるめる気もないわけ?

てか寝落ちで逃げるとかわけからん。

普通なら横っ面ぶん殴って起してでも続けるんだろうけど、なんかそこまでの労力を使う気になれず、テレビも何もかも点けっぱなしで帰った。

次の日、メールを無視してると

A「明日の休みのは出かけるのなし?」

俺「ヤリチンとはいきません」

A「意味わかんない事言わないで、じゃあ行かないんだよね?」

俺「だから、ヤリチンとは行かないから」

A「そっか、わかった…」

Aは頑なに認めようとはせず、スルーしまくっていた。

俺への手前なのか、認めたくないだけなのか。

Aには

「もうAはやりたいようにやればいいよ」

と送った。

A「何!?どうせ言うほど俺(A)の事好きじゃないんだ!」

俺「だから、好きだけど、もうAは好きにしなよ、俺よりもっと懐ふかくて猜疑心のない器のでっかい、身も心も格好良い奴見つけなよ」

A「何を偉そうに、結局相方と居る癖に!」

相方と居る俺へのあてつけで遊んでるとは思えないし、いてもいなくてもやるんじゃんか…もうこれで終わりかな…しんみりしていたら出会いアカウントにAから

「今夜遅く、会えませんか?」

もう笑った、声を出して。

Aにはなりすました事を言うつもりもなかったが、とにかく食らわしたかった。

攻撃力最大だけど、自分も瀕死を負う諸刃の剣とはこの事である。

俺「言うつもりなかったけど、嫌われる覚悟で言うね。別アカウント取れば、Aのページ見られるんだよ」

A「だからなに?ブロックしろとか言ったくせに意味わからん」

俺「でさ、俺の事、悪魔悪魔って責めてたじゃん、ほんとに悪魔かもね」

俺「別アカ取って、俺が何すると思う?」

そして出会い系の別アカからAに

「信じられなくてごめんね」

と送信した。

しばらくAからは何もなく、2時間ぐらいして…、

A「お互い心底失望したね、もう連絡取り合うのはやめましょう。相方さんとお元気で」

俺「結局お前の言ってた好きだなんだってこの程度じゃんかよ!」

A「はぁ?何年間も同棲してるくせに自分の事棚に上げてよく言うわ!つーかここまでするとは思わなかった。ほんっといい性格してるね、君」

俺「カギは置いてきたから」

後日、何だかんだ言って1年あまり一緒にいたのに、こんな形で急に途切れるのは辛すぎる…と最後に会いにいった。

まだクズの脳髄に恋愛麻薬が残ってたみたい。

そして帰り道メールした。

俺「なんだかんだ、俺のやり方は酷かったかも。知らなくて良い事わざわざ知る事なかったね、ごめん。やっぱり一緒にいると心地よかった事思い出したよ」

A「自分もそんな風に思ってた。でもあの件はとにかく驚きと恐怖で。。」

A「しばらく時間が欲しい」

結局Aは遊びちぎってた事も、ヤリメッセしながら俺と同時にラブメールしてた事も、何もかもスルーで、なりすましの倫理違反だけを責めてきた。

Aの中では俺がきちんとしないからという大義名分だったのか、単純に自分の性欲処理は恋愛とは別回路で、責められる筋合いはないから?

チンポの根っこから腐り落ちればいいのに本気で思った。

これがこないだあったクズとクズの泥仕合。

これを書く前、正直まだ未練があった、ほんとに馬鹿、自殺モンの馬鹿。

なんか書いてるうちにひでぇ…と思えてきた。

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