俺が大学に入学してから1年が経った。
初めはまったく馴染めなかったけど、バイトやらサークルやらの日々を過ごすうちになんとかやっていける自信もつき、彼女も出来た。
さて、彼女が出来てみると免許がいる。
無計画だった俺は高校卒業から大学入学までの暇な時間をダラダラして過ごし、教習所に行き損ねた。
下宿しているワンルームマンションから歩いていける教習所に申し込みに行き、書類を揃えて翌日早速入学した。
初めの授業である、何かバランス感覚のテストみたいな部屋には、俺ともう一人の女性しかいなかった。
小柄だけど目が大きい、恐らく大学生だ。
おまけにかなり可愛い。
俺は彼女ができたことでかなり自信がつき、バイトやらサークルやらでも女の子に積極的に声を掛けるようになっていた。
何の気なしに、「これから結構一緒になりますよね、よろしくお願いします」と挨拶をすると、彼女は少しびっくりしたような顔をして小さく頭を下げた。
俺の目は一瞬で彼女の体を下から上までチェックした。
顔は可愛いのに大人しい服着てる。
でもスタイルぶちええやん。
俺は教習所に行くのが楽しみになりそうな予感がした。
驚いたことに彼女(Sさん)は人妻で、俺より7つも年上だった。
「どこの大学ですか?」と聞いた俺をまじまじと見て、目を逸らし、嬉しそうにクスッと笑った顔を今でも思い出せる。
同じ時期に教習所にいた女の中で、彼女は抜群に可愛かった。
俺の肩くらいしか背はなかったが、胸は大きく、腰は細くて、足も綺麗だった。
教習所のおっさんも他の生徒もしきりに彼女と話したがったが、彼女と一番親しいのは何を隠そう俺だった。
もちろん初めに声を掛けたってこともあるが、最大のアドバンテージは俺がイケメンだったことと、彼女と偶然にも同郷だったことだ。
それも同じ高校。
なんという幸運。
学年こそ被っていないものの、共通の先生や店、パン屋、部活帰りの店の話など、その他の連中と俺との間には、超えることの出来ない差があったのだ。
「高校時代に付き合ってた人の弟に似ている」という微妙な親近感、俺が剣道部で彼女が吹奏楽という接点があまりない部活動などが俺と彼女をどんどん親密にしていった。
俺もちょうど成人を迎え、もちろん彼女とのアレも頻繁にこなしてはいたが、そんなことで収まるわけもなく、Sさんのオッパイや脚を思い浮かべておかずにすることが多くなった。
Sさんはそんな雰囲気をまったく感じさせず、教習所近くの喫茶店で画家の勉強をする時など、こちらがびっくりするくらい顔を近づけたり体がくっついたりで、もう困っちゃうのであった。
Sさんは地元の短大を出た後、大手の銀行に地元採用で入って、そこに本社から転勤してきた今の旦那さんと結婚、その後旦那さんの本社勤務でこっちに来たってわけだ。
「子供を作りたいけど、旦那が忙しくて」なんてことも俺に言ったりする。
「あっちの言葉を使っとると、なんでも言ってしまうけえ困る」と、俺が日頃封印気味の言葉を嬉しそうに話す。
彼女もこっちに来たばっかりで知り合いもあまりいなくて、旦那さんも標準語だし、何か息が詰まるような毎日だったらしい。
「◯君(俺ね)と友達になれてよかったあ」と嬉しいことを言ってくれる。
俺はほぼ毎日Sさんで抜いてるのに・・・。
スイマセン!!
さて、楽しい日々はあっという間に過ぎて夏になり、休みに入ったこともあり俺の受講ペースは上がっていった。
専業主婦のSさんにリードされがちだったが、なんとか追いつき、2人でほぼ同時に講習を終えて一緒に筆記を受けに行き、一緒に発表を見に行って、一緒に合格した。
帰りの電車の中で、「これからあまりSさんに会えないなー寂しいなー」と言うと、「メールしてよ」と屈託のない笑顔でSさんが言ってくれた。
俺は思い切って、「初めて行くドライブに付き合ってもらえませんか?」と言ってみた。
「それは彼女と・・・」と言うSさんに、「いや、俺は初めてのドライブはSさんと行きたいんです。なんていうか、決めてたんです。お願いします」と言った。
電車を降りて、それぞれの乗り家に向かう雑踏で俺は頭を下げた。
Sさんは少し考えていたが、「じゃ、行こっか。でも私にも運転させてね」と笑った。
そして、「私のほうからメールに連絡するね、それでいい?」と言い、彼女は自宅に帰った。
レンタカーは西に横浜から西に向かっている。
ベタではあるが箱根に向かっているのだ。
Sさんは教習所で見たときとまったく違う雰囲気だ。
綺麗にセットしたセミロングの栗色の髪の毛。
大きく肩の部分が開いたワンピースは、開けた窓から吹き込む風でひらひら揺れている。
靴もヒールで、耳には今風の長いピアス、胸元には銀のネックレス。
「Sさん。ぶち大人じゃないですか」
俺は助手席を見ながら正直ジーパンの下はもうエライことになっていた。
「久しぶりのデートじゃけ、頑張ってみたんよ」と笑うSさん。
でもちゃんと運転用に運動靴を持ってくるあたりが、うちの高校の出身者らしい実直さだ。
お昼を食べ、芦ノ湖を見ると、もう帰らなきゃいけない。
なんといってもSさんは家に帰ってご飯を作らないといけないわけだし。
俺が、「寂しいなー、もう終わりかー」とふざけつつぼやいていると、Sさんは「今日は旦那が少し遅いから、7時に帰れたらいいよ」と言う。
しばらく無言の俺。
「何、黙ってるんー」とおどけるSさん。
「迷惑じゃった?やっぱ帰ったほうがいい?」と言うSさんに、俺は思い切って「休みましょう・・・。2人っきりになれるところに行きましょう!!」と言い、インターを降り、強引にホテルに入った。
Sさんは少し驚いたようだけど無言だった。
Sさんの手を引いてチェックイン。
エレベーターでも終始無言。
ランプの点滅する部屋に向かって一直線。
ドアを閉めて中に入った。
しばらく無言。
ベッドに座ったSさんは少し俯いて、「意外に強引なんだねー」と言った。
連れ込んだものの、そこから手詰まり感のある雰囲気。
俺もしばし絶句。
Sさんは俺の方を見て、「無理だよ?旦那に悪いもん。休憩したら帰ろうか」と言って冷蔵庫からジュースを出した。
(やっちまったか?)
俺は立ち尽くしていた。
もうダメ元で行くしかない。
「あの・・・。俺、Sさんのことが好きじゃ。正直彼女と別れました。あとどうしていいかわからん」
そう言った後、思い切って抱きついてベッドに押し倒した。
意外にもSさんは抵抗せず、「1回だけだよ・・・」と言うと俺にキスをして、「汗かいたけん、お風呂いかんと」と言うとバスルームに消えていった。
俺はじっとベッドに座り、タバコをふかしてドキドキしながら待っていた。
しばらくするとSさんは顔だけバスルームから出して、「電気を暗くして」と言った。
薄暗くなった部屋に、バスタオルを巻いて髪をアップにしたSさんと俺がベッドに座っている。
俺はシャワーを浴びようと立ち上がると、Sさんは俺の手を握り、「1人にしないで、怖いから・・・逃げちゃうかもよ?」と俺を見つめた。
俺はSさんにのしかかってキスをした。
彼女の腕が俺の首に巻きつく。
俺は上着を脱ぎ、立ち上がってジーパンを脱いだ。
俺はブリーフ派だが、今日はボクサーパンツを穿いてきた。
上から見下ろすSさんの体は想像していた以上にいやらしい。
俺を見上げるSさんの瞳も、いつもとは違う。
俺はパンツを下ろして、短大生の元彼女相手に鍛えた舌で挑もうとSさんの茂みに顔をつけた。
「え、恥ずかしいよ・・・」
結婚3年目の人妻らしからぬセリフを言って、Sさんは俺の髪の毛に手を突っ込む。
俺は必死で舐める。
舌をこじ入れる。
太ももも舐める。
しばらく頑張っていると、Sさんは俺の肩を叩き、首を振った。
「俺君とはそんなふうにしたくないな・・・。ストレートに、ね?」
そう言うと俺の左手をもって引っ張り上げ、そのままキスをしてきた。
ストレート・・・、俺はよく分からなかったが、とりあえず目の前のSさんの大きな胸にかぶりついて、呪文のように「好きです好きです」と言い続けた。
俺はもう我慢できなくなり、ベッドサイドのスキンをつけようとした。
Sさんは驚いたことにそれをとりあげ、「外に、できるじゃろ?」と言うと俺を導いた。
童顔でも、やはり人妻だ。
腰の動きや指の動き、俺の腰の持ち方が全然前の彼女と違う。
俺は一気に押し込んだ。
Sさんは俺の肩に爪を立て、俺の目を見ながら、小さく口を開け、「あ・・・」と言った。
もう俺の知らないエッチな女性が俺の体の下にいた。
俺は思いきり腰を打ちつけた。
Sさんはたまらない声で喘いでいた。
「俺くん、大きい・・・」
その言葉を聞いたとき、俺は我慢できなくなり、急いで抜いてお腹に発射した。
俺のあそこはもちろんまだまだ反り返っていたが、Sさんは体を起こすと俺のほっぺたにキスをして言った。
「1回だけ、一緒にお風呂に入って、帰って、それでお別れ、分かった?」
俺は仕方なく頷いた。
とは言ったものの一緒にシャワーを浴び、Sさんの体を弄っていると我慢できなくなっていた。
この肌の感触はなんなんだろ?
抱き合ってシャワーを浴びながらキスをしてると俺はもうどうしようもなくなり、彼女を後ろ向きにさせ、後ろから強引に突っ込んだ。
あとで聞いた話だが、その頃はSさんもかなり溜まっていたらしく、「体が拒否できなかった」と笑っていた。
前の彼女が嫌がった立ちバックを、俺は憧れの人妻相手に存分に愉しんだ。
Sさんの小柄な体を、俺は後ろから立ちながら掻き回した。
細い腰と、どこで焼けたのか水着の跡が残る背中とお尻。
旦那さんと海でも行ったのだろうか?
「あ、ん、俺くん、・・・大きい」
俺はまたこの言葉で条件反射のように限界を迎え、背中にぶっかけた。
俺はぐったりしたSさんを持ち上げ、ベッドに運び、もう1回のしかかった。
もう彼女は抵抗せず、俺にしがみついて、時には絶妙に腰をまわしたりし始めた。
Sさんの家に送るまで結構無言が続いた。
(これで終わり?)
正直、俺はSさんの体に夢中になっていた。
Sさんだって、最後は大きな声をあげていた。
最寄りの駅について、「じゃ」と言うと、彼女は何気なく、「また連絡するけえ、そっちからはせんとってな」と言ってくれた。