ちょうど一週間前の日曜日、サークルの飲み会があったんですね。
それで0時まわって人数もだんだんと減ってきて、俺は前から仲の良かったTとS(この二人はカップル)の三人で、場所を変えて飲み直そうということになって、Sが一人暮らししてるマンションに行ったんですよ。
Tと俺はもともと高校の時からの同級生で、二人ともバスケやってて気が合ってました。
でもなんていうか、女に対しては正反対っていうか、Tは見た目もイケてるし、彼女がいない時期はないってくらいモテるんですけど、俺は「いい人だけど、恋愛の対象にならない」ってよく言われるタイプで、そんなTが昔から羨ましかったりしました。
で、今Tが付き合ってるSっていうのが、今までにTの彼女になった女とは全く違うタイプで、なんていうか全然スレてないんですね。
飲みながらエッチな話でみんなガンガン盛り上がってるときでも、一人で顔真っ赤にして大人しくしているような、そんなタイプで。
正直付き合い始めたって聞いたときはすごく意外でした。
んで、やっぱTはSだけじゃ満足できないらしくって、ちょこちょこ摘み食いみたいな浮気を繰り返して、それに気付いたSの相談に俺が乗ってあげるみたいなことが何回かあって、Sと二人だけでメシ食い行ったりしたこともありました。
正直俺はSと色々話すうちに、なんかこう同情だけじゃない感情というか、はっきり言ってしまえば、だんだんSが好きだって気持ちが強くなっていました。
Tは、安心できる性格のいい彼女がいて、なおかつ外で遊ぶのがイイ!みたいに思ってるところがあるみたいで、Sはいつも泣かされっぱなしで、「私、なんでTみたいな男を好きになっちゃったんだろう」っていつも言ってました。
でも何度浮気されても、やっぱ好きらしいんですよ、なんか。
俺はもう自分の気持ちに早くから気が付いてたから、Sの話を聞くだけでいつも胸が張り裂けそうな気持ちになりました。
なんだかんだ言って二人は半年くらい続いてて、仲のいいときは(俺の出る幕ねーな)みたいな感じだったんですけど、この一ヶ月くらいは、またなんかTの女関係のことで揉めてるみたいで、先週の飲み会のあとも、なんか二人でいるより俺がいた方が話しやすいみたいな感じだったんで、Sの部屋について行ったんですね。
Sの部屋に入るのは初めてだったんですけど、内心ではホントは行くのが嫌で嫌でしょうがなかったですよ。
だって部屋に行ったら、普段SとTがエッチしてるベッドとかやっぱ目に入っちゃうでしょ?
もう飲み直してても酒の味なんてわかるわけないっすよ。
マジで目だけがギンギンにいっちゃってたかもしれない。
そんときの俺は。
んで、三人の中ではSがたぶん一番酒強くって全然酔わない。
何杯飲んでも。
で、Tが一番弱い。
おまけに酔うとすぐに寝ちゃう。
で、一回寝ちゃうと少々のことでは起きないのも俺は昔から知ってます。
んで、やっぱその日もTは帰り道から半分寝てるような状態で、Sの部屋に着いて三人で飲み直しの乾杯やって10分くらいで、もう寝始めました。
Sのベッドに入ってイビキかきながら寝ちゃったんですね。
俺とSは、Tが寝ちゃったあともSの部屋のちっこい机で酒飲みながら話してたんですよ。
でもTのイビキがあまりにもうるさくって、Sがあっちの部屋に移動しようって言い出しました。
Sの部屋は1DKで、狭いけどちゃんとダイニングキッチンがあって、二人で座るのがやっとくらいのちっちゃいダイニングテーブルがあったので、そっちへ二人で移って飲みながら話をしました。
Sは暗い顔で、「私もう疲れた」って。
「このままTと付き合っていく自信がない」って。
おまけに、「私、将太くん(俺)みたいに優しくて、絶対に浮気しないような人を好きになればよかったのになぁ」って言うんですよ。
涙目で、鼻を赤くしながら、クスンスクって。
もう俺の頭は、酒で酔ってるわ、好きなSが泣いてるわ、おまけにそのSが、「将太くんと付き合えばよかった」みたいに言うので、めちゃくちゃパニクって何度か小規模爆発起こしちゃいましたよ、マジで。
んで、(これは俺が守ってあげないと!)って、なんか変な正義感みたいなのが湧いてきて、このチャンスに俺も自分の気持ちを言ってしまえ!みたいに盛り上がっちゃって・・・。
「実は俺、けっこー前からSのことが気になってた。Tの彼女だってわかってるけど、なんか好きになってしまった」って言っちゃったんですね。
Sはものすごく驚いた顔してたけど、俺が全部話し終わると、「ありがと。将太くん」って柔らかく微笑んで、涙で濡れた顔をくしゃくしゃにして喜んでくれたんですよ。
隣の部屋にTが寝てるというめちゃくちゃヤバい状況でも、関係なしになんか盛り上がっちゃって、最初は向かい合わせに座ってたイスをSが俺の横に移動させてきて、なんか隣同士で抱き合うようにして小声で話してました。
んで、Sの「私、もうTと別れる」という言葉がきっかけみたいになって、そのままイスに座ったままの状態で抱き合いながらキスしたんですよ。
Sは泣きながら何度も何度も俺の唇に自分の唇を重ねてきました。
俺はもう絶対SをTから奪い取ってやる!みたいな強い気持ちがふつふつと湧いてきて、いつもより大胆な気持ちになってました。
んで、そーやって抱き合ったりキスしたりしてると、当然なるじゃないですか。
チンコがカチコチに。
酒の酔いなんて吹っ飛ぶくらいに心臓バクバクでチンコがカチカチですよ。
その日、俺はジーンズ穿いてたんですけど、その上からでもはっきりとわかるくらい硬くなってます。
ふとした拍子に手が当たって、Sもそれに気付きました。
そしたらSはちょっとだけ悪戯っぽく笑って、ジーンズの上から俺のチンコを触りはじめました。
俯いて俺のチンコを見ながら手をゆっくりと動かすSのうなじからは、なんとも言えない甘い独特な香りがします。
彼女いない歴2年半の俺は、もうそれだけで軽く昇天気味。
でも、ここで爆発してる場合じゃない。
そんなんじゃSに笑われるだけです。
俺は珍しいものを見るような顔で俯いて俺の股間を見ているSの顔を上げ、何度もディープキスしながらSの着ていたサーモンピンクのカーディガンを脱がし、白のキャミの中へ手を潜り込ませました。
Sの肌は少し冷たくてすべすべしていて、俺はお腹の辺りを何度も撫でながら手をゆっくりと上の方へ移動させました。
Sはスレンダーの割に胸はそこそこあって、そんな巨乳じゃないけど薄着になったら思わず目が行ってしまうようなオッパイを持ってます。
いよいよそのオッパイに手が届きました。
最初はブラの上から触ってたんですけど、だんだんSの出す吐息がなんか色っぽい甘い鼻にかかったような感じになってきたので、俺はブラをずらして直にSのオッパイを触りました。
柔らかくって、すべすべで、なんとも言えない手触りのSのオッパイ。
Sはもうキスをしていた口をずらして、噛み殺したような声をあげます。
眉間にシワが寄って、歯を食いしばって、「あん・・・」と可愛い声を出すS。
もう頬を伝う涙は止まって、その跡だけが残っています。
小ぶりの乳首を指先でコリコリすると、Sは我慢できないというような表情で再び激しく唇を重ねてきました。
そして俺の口内を自分の舌でめちゃくちゃに掻き回しながら、手は俺のジーンズのジッパーに伸びて、やがてそれを下ろし始めました。
「こんなになって・・・苦しくない?」
耳元で聞こえるSの声は、まるで天使に話し掛けられているような気持ちにさせられました。
「大丈夫・・・じゃないかも」
俺が正直に言うと、Sは今度は俺を攻めようと思ったのか、「ちょっと腰を浮かせて」と言って俺のジーンズを膝までずらし、今度はパンツの上から俺の硬くなったチンコをまるで愛しいモノを触るかのような手つきで触ってきます。
俺の頭は、軽い電流がずっと流れているような状態でした。
気を抜けばそのままイッちゃいそうな予感もあります。
Sは自分が座っていたイスをずらして、床の上に膝立ちみたいな体勢で、ちょうど目の前に俺のチンコがくるポジション。
Sの吐く息が俺のチンコに当たりそうです。
俺が、(このまま愛撫を続けて欲しい)と、(俺もSにもっと触りたい)の間で葛藤していると、Tが寝ている奥の部屋から、何か小さいけどはっきりとした“かたんっ”という音がしました。
瞬間、俺とSは顔を見合わせて、心臓が飛び出そうなくらい驚きました。
・・・しばらく時間が止まったようになり、俺とSは完全に固まってしまいました。
でも扉が開く気配も、続けて音がする気配もなかったので、そこでようやくSが扉の近くへ行って、そーっと開けてTの様子を確認しました。
部屋の中を見たSは、振り向くと笑顔でOKサインを作ります。
ほっとした俺は、驚きのあまりそれまで硬かった自分のチンコが、ちっちゃく縮んでいたことに気が付きました。
戻ってきたSと小声で、「ビックリしたねー」とホッと胸を撫で下ろし、改めて二人の格好を見て笑い合いました。
Sはキャミこそ着てるけれど、中のブラはずれたままだし、俺はさっき一瞬ジーンズを穿き直そうかと手をかけたけど、結局膝までずらしたままの格好だったから。
なんか拍子抜けして妙な空気になりかけたのを、また元の雰囲気に戻したのはSでした。
俺の耳元で、「残念だけどエッチまでは出来ないね。ごめんね。手だけでいい?」と囁いて、再び唇を重ねながら俺のチンコを触り始めました。
さっきの出来事にビビリまくりの俺は、(こーいうときは、やっぱ女の方が度胸あるなぁ)と妙な感心をして、おずおずとキャミの上からSのおっぱいの感触を味わうのが精一杯でした。
Sは、「まだちゃんとTと別れたわけじゃないから、今日はごめんね」と言った後、「あいつと同じ(浮気のこと)になりたくないの」と、俺の目を見ました。
俺はそんなSの考え方に感動しながらも、やっぱりチンコはカチカチで、Sがパンツの中に手を入れてきたときには思わず腰が浮き上がりそうになるくらい敏感になっていました。
SはTが起きないと確信しているのか、なんだか余裕の笑顔で俺のパンツを膝までずらします。
俺の硬くなったチンコがパンツの中から飛び出した瞬間、Sはそれをじっと見つめ、先っちょに軽いキスをしてくれました。
そしてそのまま俺をまたイスに座らすと、自分は床に膝立ちしたまま、一生懸命に手を動かして俺のチンコを愛撫してくれます。
「ごめんね。なんか下手くそだね。どうすればいい?」
そう聞いてくるSに俺は、「そんなことないよ。全部気持ちいいよ」と答えるのが精一杯で、やがてその瞬間が近づいてくる予感が襲ってきました。
「S・・・あぅ・・・俺もう・・・」
「いいよ。・・・このまま出して」
俺はSのその言葉を聞いた瞬間、体中を走り抜けた電流とともにSが優しく包んでくれている彼女の両手の中で、何度も何度も痙攣のような射精を繰り返しました。
女の子との接触自体が久しぶりだった俺は、体をビクビク震わせながら、自分でもビックリするくらい大量の精子を、Sの両手から溢れさせていました。
やがて俺のそのビクビクが収まるとSは、「将太くん、いっぱい出したねー」と笑いながらティッシュで後始末を始めました。
俺はしばらく放心状態で、Sから貰ったティッシュを手にボーっとしていると、Sはそのティッシュで俺のチンコを優しく拭いてくれました。
最後の最後。
俺のチンコが綺麗になったことを確認するかのように、Sは俺のモノを口に含みました。
それは、ほんの一瞬の出来事でした。
後片付けが終わって、服をちゃんと着直した俺とSは、もう一度だけ抱き合って愛情いっぱいのキスをしました。
そしてそのまま朝までダイニングテーブルで話をして過ごし、朝になると俺はコーヒーを一杯だけ飲んで、Tが寝ている間にSのマンションを出て、自分の家へ帰りました。
始まったばかりの朝は、青白くてとても清々しい気分でした。