更年期に入りセックスにも萌えなくなっていた妻。
そんな時、週刊誌の広告「愛クリーム」を試してみようと思った。
女の五十二歳はまだ成熟した女の躰だった。
新しい刺激を開発する事によって、珍しく妻は萌え、妻とは充実した夫婦生活が続いた。
二月下旬、暖かい早春の陽を浴びた土曜日の午後、週刊誌で見た媚薬の愛クリームを手に入れようと、勇気を出して薬局に立ち寄った。
その効用について店主に聞くと「女でないので判りません…」と呆気ない返事だった。
返事にしようがなかったのだ。
それは小さなチューブ入りのクリーム状の粘液だった。
夏休み(1回目)愛クリームを手に入れて半年が過ぎていた。
七月が終わる月曜日の夜明け前、妻の寝姿を見てこれを使用してみようと思った。
どんな効き目があるのか、又妻がどのように反応するのか、試してみたかった。
そのクリームは小豆の大きさ程を本来は女性の性器に直接すり込むというものだったが、妻にはそのことが云えず、そのクリームを、こっそり自分の陰茎先端の笠にすり込んで妻の局部に間接的に塗りつけようと思った。
妻のパンティを脱がせ腿を拡げた。
いつもは手で局部を愛撫するのに、塗布した陰茎を妻の柔襞の部分に直接あてて肉壁に沿ってすり込むようにした。
特に突起部分を陰茎の先端で擦り続ける。
五分は経ったろうか…、それが妻の部分にしみ込んだのか、妻の動きが大きくなり、からだを捩って乱れてきた。
妻が萌えてきた。
平素は乱れを見せない慎ましやかな妻だが、こんなに乱れる事は珍しいことだった。
薬の効き目があったのだ。
酷暑(2回目)日中の暑さも夜には幾分涼くなった。
薄着で横たわる女の艶めかしい肢体が男を呼び起こす。
この夜も、一週間前と同じことを繰り返す。
夫の陰茎による直接の愛撫を受けている妻は、女陰が鋭く充血し、いつもと違う興奮を模様してくるのに気が付いたのか、妻は「…何か付けているの…!」と聞いたが、「いや…、いつものゼリーだよ…!」と云って誤魔化して摩擦を続けた。
その日の妻は、気分が今一つ、盛り上がらないのか「…今夜はいくら努力しても駄目なの…!」と云った。
盛り上がらないのだ。
仕方なく私は、放射する決意をした。
夏の夜風(3回目)夏の夜風が部屋に流れ込む八月終りの金曜日の夜、下半身を裸にした妻の内襞を指先で揉み続ける。
薄闇に妻の黒い股間が見える。
潤み始めた頃合いを見て、予め準備しておいたアイクリームを陰茎の笠にそっと刷り込み、妻の上に覆い被さり、妻の陰部に充ててすり込んでいく。
突起部分を擦る内に妻の動きが激しくなり、のたうち回った。
滅多にない激しい動きだ。
その動きと柔肉の絞り込みにに耐えられず、妻を強く抱き締め果てていく。
まだ達しない妻は、私が果てた後も、暫く私の陰茎を締め付けて女体の動きを止めず、私は、軟弱する陰茎を我慢しながら、妻のその動きに合わせ続けた。
建築位置決定(4回目)秋風が吹きはじめた九月初めの土曜日、新築する家の位置決定に立ち合った。
新居の建設が軌道に乗ったという精神的な安らぎもあってか、その夜十時、妻は、私の誘いに素直に応じてくれた。
陰茎の先端に刺激剤をそっと付けておき、それをすり込むように妻の肉壁を摩擦すると、又も激しく乱れた。
それは五十二歳女の性に目覚めて乱れる成熟した女の躯であった。
激しく乱れた妻の動きもやがて終わった。
三十分間妻を愛して終えた。
秋深まる朝(5回目)九月が終わる日曜日の朝、妻の躰にに寄り添っていく。
五時五十分だ。
妻に知れぬように、そっと愛クリームを肉棒の先端に付けておく。
妻の浴衣の裾を捲り、パンティをづらし陰部を曝けだす。
指の前技は差し控え、塗布した陰茎の先端で妻の突起部分を集中的の擦り続ける。
それが肉襞に沁みる頃から妻の動きが激しくなった。
妻の身体を私の上になるように誘導すると、妻はそれに応じて馬乗りにまたがり、積極的に上から陰茎の背面で突起部分をこすり付けている。
私もビックリするほど妻の動きが激しくなった。
妻は、激しく躰を硬直させ、私の胸の上に伏せ込み、倒れ込んで動きが止んだ。
妻は声をだすことはなかったが、その息遣いは愉悦して極限に達したことが伺えた。
四十分間の交を終えて見ると時計は六時三十分を指し朝の光が窓に射しこんでいた。
地鎮祭(6回目)秋深まった日、新築する敷地の地鎮祭が行われ、二人揃って式に臨んだ。
式に臨んでいる妻の後ろ姿。
ねずみ色のカーデガンにチェックの襞のあるスカートがよく似合ったいた。
背後ろからスカートを捲りたい欲情に襲われる。
その夜、横たわる妻の下半身を脱がせた。
その頃、性交の度に愛クリームを使っていたし、妻はその度に快感を感じ取ったのだろう。
妻は私の差し出す手を素直に受け入れて、やがて今夜も妻に激震が走った。
妻は積極的に騎乗位になって私の肉棒に擦りつけた。
いつもは淑やかな妻が今宵も乱れてくれた。
体育の日の朝(7回目)体育の日の朝五時三十分だった。
私は妻のネグリジェの裾を捲って、滑らかな尻朶に固い男根を擦りつけた。
嫌がっていた妻の身体もやがて性本能に目覚めて反応してきた。
この朝もアイクリームを亀頭に塗って直接陰茎で妻を刺激する。
約四十分間、妻の柔肌を抱き締めて愛撫し、そして妻の中に入り込んだ。
繋いだ妻の柔肉の最深へ三回、力強く、激しく突いた。
意識して強く押し込んで見た。
妻は背筋を反らして、それに応えていた。
果てたとき、時計は六時三十分を指していた。
その時計が「よく今朝も奥さんを逝かせたね…奥さん、凄かったね…」と云っている様だった。
かれこれ一時間に及ぶ夫婦の愛の儀式が終わった。
満足し紅潮して口を半開きに吐息する妻の顔が夫の眼の真下にあった。
秋祭りの宵(8回目)夜十時になっていた。
向かいの神社の森から秋祭りの神楽囃子の太鼓の音が聞こえてくる。
その音を聞きながら妻の柔肌に触れ、三十分かけて妻を愛撫し、妻を愛の滝壺へと誘い込んでいく。
亀頭に塗りつけたアイクリームを妻の突起部分に擦りつけると、妻は次第に喘ぎ、からだをくねらせ、男の刺激から逃れようとする。
あまりにも激しく乱れる妻の動き、激しく乱れる女の姿態。
その昂ぶりと女の内襞の強烈な絞り込みに堪えられず、ついに果てていく。
妻に激震を走らせた愛クリームだったが、これまで八回の性交に使った今夜、そのすべてを使い果たしてしまった。