所属してるオフ会の飲み会の景品で、ミニバイブが当たったが、彼女のいない俺はとりあえず車の中に放り込んでおいた。
数日後、部下のアユミと営業に出る事になった。
アユミは23歳の国立大学出身、ロリ系の顔立ちでショートカットが似合う。
仕草も可愛く、部署内ではちょっとしたアイドル的存在。
営業車が故障のために急遽俺の車で出る事に。
東京から3時間もかかる営業先だったので、車中では色々と話をした。
その中で、オフ会の話やバイブが当たった事など、面白おかしく話した。
話のノリで
「バイブあげる」
と言って渡そうとした。
するとアユミは、
「こんなの使わないですよー私1人でしないしーw」
と大笑いしながら丁重(?)に断られた。
楽しい時間は過ぎ、営業も無事終わって会社駐車場に着いた。
アユミは個人の荷物を自分の車にしまおうと、軽の可愛らしい車のドアを開けたその時、袋入りのバイブを放り込んだ。
俺はアユミの車のドアを閉め、わざと慌てさせて社に戻らせた。
アユミは笑いながら、
「も~あんなの入れないでくださいよ~ww私、本当に使いませんからね~~w」
その後は溜まってた仕事で俺もアユミも大忙し。
さすがにバイブの事など忘れて、てんやわんやだった。
それから2週間が過ぎたある日。
あのバイブどうしただろうか・・。
休憩中、たまたまアユミと2人きりになったタイミングで聞いてみた。
まぁ、想像通りの答えが返ってきた。
「え~あ~そんなのありましたねー忘れてましたよー」
「私、本当に使わないので処分しちゃいますねー」
と、明るい笑顔でそう言った。
俺はここでカマをかけてみた。
「あ~実はね~あれさ~俺のスマホと連動しててねー電源入れると俺のアプリに稼働時間がGPSで全部記録されるんだよね~ww」
と言った。
(もちろん嘘そんなアプリ多分あるわけないし)
するとアユミは耳たぶまで真っ赤にして、
「酷い!!!何それ!!!騙したの???」
目に涙を溜め、悲痛の表情で俺を睨んできたのでさすがに俺も焦った。
まさかと思ったが、マジで使いまくってるみたいだなw
俺も意地悪なので、更にカマかけ。
「結構使ったよね~アユミちゃんさ~俺、毎日チェックしてたからね~」
アユミは必死に弁明する。
「そんな・・興味本位で電源入れてただけです!!」
俺は、嬉しくなってきた。
「そうなんだね~それにしても長い時間だったよね~強弱調整もアプリにしっかり記録されてるんだよね~あれ小型のマイクも入っててさ~声も拾っちゃうんだよね~」(大嘘)
アユミは泣き出した。
「酷い・・酷い・・・そんな声聞くなんて・・・・・誰にも聞かれたくない声なのに・・・私だって1人で疲れて帰ったら、女の子だもん・・・仕方ないでしょ・・・」
どんどんバラしてくれるよこの子w
どうやら、あの後帰ってすぐ開封したらしい。
最初は興味本位のつもりで、本当にちょっとのつもりが、どっぷりはまったみたいだ。
毎日、帰ってからの日課のように愛用してるようだ。
ここでネタばらし。
そんなアプリなんてないし、バイブにもそんな細工はない。
それを聞いたアユミは鬼のような形相になり、俺は強烈なビンタを喰らった。
当たり前だが、それからは二度と口を利いてくれなくなった。