今から6年ほど前、池袋のとあるSMクラブに勤めていたレイナ(仮称)という女王様と深い関係になったことがあります。その子は当時22歳。外見は倖田來未を上品にしたような韓国美人タイプで、身長は170cmくらいありました。
ホームページでレイナを見るなり、その小麦色に日焼けした肢体の悩ましさに、その場で射精しそうになるくらい興奮したのを覚えています。
すぐさまレイナが在籍するSMクラブで予約を取り、その週末にはレイナに会いに行きました。
実はレイナに会うのは初めてではありませんでした。
私は六本木の黒人が集まるクラブでレイナをナンパしたことがあったのです。
(女王様やってたのか・・・)
レイナの外見から考えてふつうの日本人男性では気後れするのも納得がいきました。女王様という職業はぴったりだったのかもしれません。
(でも、なんだかちょっと無理してるような・・)
レイナと話したことのある私には違和感がありました。どちらかというとサディスティックな性癖の強い私にはレイナは本当はMなんじゃないか、と疑わせるところがあったのです。それは動物的なカンとでもいうべきものでした。
(うまくいけば、おれのものにできるかもしれない・・)
何の根拠もなく、写真のレイナを見ながら私は思いました。
「ほんとになんにもしなくていいの?
・・・わたしはべつにいいけど。」
レイナは煙草に火をつけながら微笑みました。
「おれ、痛いのとかダメだからさ・・」
言いながら、私はボンデージ姿のレイナの美脚に粘っこい視線を這わせていました。
わざとレイナに気づかせるように。
「クラブでもわたしの脚、そうやって見てたよね・・」
「お前の脚がきれいすぎるんだよ・・」
「みるだけならいいよ・・
ほらもっと見なさいよ・・」
「ああ・・匂い・・嗅ぎたい・・」
「やだ・・・誰があんたみたいなヘンタイに・・」
私はレイナをさりげなく”お前”と呼んでいました。
レイナがそれに怒りや嫌悪感を覚えた様子がないことを、私はそこでしっかりと確認しました。それは私がレイナにとって「店の客」ではないことを意味していたからです。
その後、半年ちかく私はレイナのもとへ通いました。
もちろんその間、いちどもレイナのからだには手を触れませんでした。
ただ話をするだけ。
しかしレイナとのあいだにある種の緊張感と親和性がつくられていくのを感じていました。これまでレイナは男と深い話をしたことがなかったらしく、思った以上に自分の内側を話してくれました。
「いままでバカな男としかつきあったことなくてさ。
なんかめんどくさくなって女王様やってるっていうか。
べつに黒人好きでもなんでもないんだよね。」
思ったとおりレイナは仮面をかぶっていたようでした。
私の職業のひとつに心理療法家という顔があるのですが私はレイナを自分のものにするためにすべての知識とメソッドをその半年間につぎ込みました。
そしてある夜。
私とレイナは例の六本木のクラブに来ていました。
デニムのホットパンツにビキニという露出度の高いレイナのファッション、鼻先をくすぐる甘いコロンの香りに私は思わずゴクッと生唾を飲みこんだものです。レイナはいつになくテンションが高く、大胆に私のからだに触れてきました。
気がつくと、フロアの隅で私とレイナはお互いの指をからませあいながら熱っぽくみつめあっていました。
1時間後、私とレイナは都内のホテルの一室にいました。
部屋に入るなり引き寄せてキスをもとめましたが意外にもレイナは自分から大胆に舌をからめてきました。
夢にまでみた甘い唾液の香り。
私はもう、痛いくらいに勃起しました。
「ああン・・ねえ・・シャワー浴びさせて・・」
「・・シャワーはだめだよ・・・」
耳元で熱く囁きながら、かすかに汗ばんだ首筋をねっとりと舐めあげるとレイナはからだをくねらせて逃げようとしました。
「ああ、やだ・・・シャワー浴びる・・いやンッ!」
私はもうレイナを離すつもりはありませんでした。
レイナの大柄なからだに背後から抱きついたまま、ベッドに倒れこんでいったのです。
「あッ・・あッ・・あッ・・・はあああンッ!」
照明を落とした部屋のなかに、すすり泣くような甘い媚声が響いていました。私はじっくりと時間をかけてレイナの肌を味わっていきました。若い男とは違う中年男独特のねちっこい愛撫をくりかえされるうちに、レイナは全身に鳥肌をたたせて敏感に反応しました。
「ああ、レイナの汗の匂いたまらないよ・・」
足の指のあいだをねっとりとしゃぶりたてながら、すでに濡れきっているあそこをパンティのうえからくすぐってやるとレイナは甘い悲鳴をあげながらベッドの上で身をくねらせました。
からだじゅうを舐めまわし、焦らしに焦らしまくったあとでようやくパンティを脱がせて濡れきったあそこに吸いついていくとレイナは腰を跳ねあげさせながら部屋じゅうに響くほどの甘い悲鳴をあげました。
しつこいクンニで4回もいかされてしまうともう私の要求にはなんでも応じるようになっていました。
「どうだレイナ・・いいか・・」
「はあああン・・やばい・・超きもちいいよお・・」
背後から抱きついてじっくりと腰を使ってやるとレイナはたまらない声を洩らしながら尻をふって私の勃起をさらにそそりたてました。
「お前はおれのもんだ・・おれだけのもんだ・・・」
思い切り尻をスパンキングしながら子宮の奥をつきまくってやるとレイナは部屋中に響くほどの甘い悲鳴をあげてよがり狂いました。
次の日はレイナのマンションでじっくりと交わりました。
中年男のじっくりと吸いついてくるような精力をいちど味わってしまうと若いレイナはひとたまりもありませんでした。
よくよく聞くと意外にもレイナは男性経験が少ないようでした。すべて私の読みどおりだったのです。
こうして私はとうとう女王様を自分のものにしたのです。
レイナが海外留学するまでの2年間つきあっていました。