告白してしまうと、私達夫婦の性癖は2人揃ってMなのです。
私と妻は職場の上司の紹介による見合い結婚ですから、当然ながら結婚初夜まで性交もなく、セックスのマンネリ化から迎えた倦怠期の打破のために、どちらかともなく始まった会話のセンテンス。
「SMでも・・・」となるまで、互いの性癖など知る由もありませんでした。
しかし、妻とSMプレイを実践し始めると、お互いSMプレイ自体は好きなはずなのになぜか噛み合いません。
それは妻も同様に感じていたらしく、また妻から再度の告白。
「実は私、根っからのMで受身の側しか出来ないの」
そう言われて愕然としました。
何という悲劇でしょう。
せっかく、夫婦揃ってSM好きということが判明したのに、私自身も受身しか出来ない“ドM”ですから、プレイも進むはずがありませんでした。
妻は以前からSMに憧れを持っていたらしいですが、プレイの実践は未経験だとの事でした。
ところが私は・・・。
プレイ経験どころか、独身時代にバッチリ調教で仕込まれた経験があるのです。
私よりも7~8歳ほど年上で既婚の女王様でした。
彼女とは不倫という事実はありますが、お付き合いは私が先で、彼女のダンナの方が後なのです。
私にしてみれば奪われた感が強いのですが、彼女にしてみれば7~8歳も年下で、まだ当時は学生だった私との結婚なんて有り得なかったのでしょう。
私の筆おろし(童貞喪失)も、Mに仕立てるための調教も、全て彼女に教えられたものです。
彼女が結婚した後、1年くらいはさすがにお互いに連絡は取りませんでしたが、ある日、彼女の方から私に連絡があって、「夫がノーマルでセックスがつまらない」とか「◯◯クンとのSMプレイが懐かしい」とか、性的欲求不満からの泣き言を聞かされて再会が実現しました。
そして、今度は私の結婚をきっかけに女王様とは一旦2度目の別れとなりましたが、しばらくして『MM夫婦』に堪え切れなくなった私の方から再々度、彼女に再会のお願いをして、何と今度はダブル不倫の状態になってしまったのです。
さすがに今回再開された調教では、私の身体に痕や傷が残るようなプレイは出来なくなりましたが、羞恥系が大好きな私は辱められたりするだけでも大満足です。
昔は“縄での吊るし”や鞭にも堪えていた私ですから、女王様の方は、それらのプレイが出来なくて少々ご不満気味ではありますが・・・。
ダブル不倫状態になってからは露出や浣腸など、プレイの痕が残らないものが増えたのは致し方ない感じです。
ところが、半年ほど前に大事件が!
こんなにもプレイ内容に気を使って気を付けていたにも関わらず、女王様からプレイ中のスナップ写真が送られてきた時、それを保存する際に迂闊にもパスワードを掛け忘れて妻に露見してしまいました。
不倫とは言っても女王様とM男ですから、実際のセックス自体は回数も極端に少なくて、3回のデートで1回のセックスという感じでしょうか。
私達のデートではほとんどSMプレイが中心で、それで十分満足しています。
仮にセックスがある日でも、あくまで女王様主体。
彼女がセックスしたい時にだけ女性上位の体位で、彼女が腰を振ってセックスをリードして、私はピストン運動なしのマグロ状態です。
でも、不倫は不倫なのですから言い訳にもなりません。
妻に露見した写真は、無人の山中の公園で私が犬の首輪を嵌められて全裸で放置されている野外露出プレイの写真数枚と、ラブホのバスルームで大量浣腸を受けて、苦痛に顔を歪ませながら注入・排泄を繰り返している浣腸プレイの写真数枚でした。
あとはプレイ前に公園で撮った着衣のツーショット写真が1枚ありましたが、これだけだったのは不幸中の幸いでした。
これがセックス中のハメ撮りだったり、女王様の尿を飲み干す聖水プレイの最中のものだったら・・・。
妻に与えた衝撃もさらに大きなものだったと思います。
しかし、怒りに逆上した妻を宥めるのは大変でした。
結局、今、私は妻から貞操具を装着して暮すことを迫られ、しかも陰毛を全て剃毛された上に貞操具で管理されています。
勿論、これには射精管理も含まれていて、私の不倫セックス予防のためだけではなく、オナニー禁止の意味もあるのです。
今、私はセックスのみならず、オナニーも含めて全ての射精を妻に管理されていて、自由にオナニーも認められず、射精出来ない辛さから気が狂いそうになることが多々あります。
しかし、不倫相手の女王様に会いづらくなったのは残念ですが、完全ドMだった妻が、私の貞操具装着姿を見るにつけ、不倫された怒りを思い出すのか、まるでドSの女王様のように変身するのは嬉しかったりもします。
このまま、我が愛妻を逆調教してS気質を引き出し、私の女王様として君臨して頂きたいです。
でも、今も妻は普通の時はMのまま。
私の貞操具姿にだけ反応して女王様っぽくなっているだけみたいなので、先は長くて険しそうです。