ばったりと雄太さんに会った。
会うのはもう十数年近くになる。
私は懐かしさで満たされた。
雄太さんはとても大人っぽくなっていた。
落ち着いてて・・・。
そうよね、もう30代も後半に入ってる筈だもの。
私の胸は密かにときめいてた。
「久しぶりだね」
雄太さんは真っ白な歯を見せた。
「そうね」
私もぎこちなく微笑みを返す。
「婚約なさったって聞いたけど?」
「うん、来年の春に挙式なんだ」
雄太さんは微笑んで答える。
だけど・・・なんだか寂しい笑顔。
お茶を誘われた。
少し迷ったけれどついて行った。
あのことを・・・告白したい衝動に駆られていたから。
それは小学校6年のとき・・・。
私は親の意向で、私立の中学を受験してみることになった。
とても、そんな成績じゃなかったんだけど、まあダメ元ってことで・・・。
で、近所の大学生の雄太さんに家庭教師をしてもらった。
雄太さんは友達のお兄さんだったので、よく知ってた。
背が高くって、イケメンだったので、私はほのかに憧れていた。
だから勉強を教えてもらうときもドキドキしちゃってて、あんまり頭に入らなかった。
その頃の私は初潮を迎えた直後くらいだった。
一番最初に女の子の性欲が激しくなる期間だったのかもしれない。
覚えたばかりのオナニーに毎晩耽っているような状態だった。
幼いクリトリスを弄りながら、私はいつも雄太さんのことを考えていた。
親に聞かれたらまずいから声を押し殺して・・・。
よくわかんなかったけど、もうその頃には“イク状態”になることもあった。
雄太さんが初恋の人であることは間違いない。
あらゆる意味で・・・初めての人だった。
ただしエッチだけは別・・・。
めぐり逢うのが早すぎたんだと思う。
ある日、雄太さんは、学園祭の準備かなにかで徹夜明けで家にやって来た。
何度もあくびをしながら私に勉強を教えていたんだけど、「ちょっと休憩~」なんて言って、私のベッドに寝転んだ。
そして、眠ってしまった。
それからず~っと寝ちゃってて。
雄太さんはそのとき、身体にぴったりしたジャージを穿いていた。
だから股間がもっこりと膨らんでいるのがやけに目立ってた。
私、ドキドキしてきちゃって・・・。
でも・・・目が離せなくなって・・・。
思わず手を伸ばして、上から撫でていた。
(これが毎晩思い描いてた雄太さんのおちんちんなのね・・・)
そう思って、やわやわと揉んでみた。
おちんちんは温かく、不思議な弾力を持った硬さだった。
私はジャージの布の下のその姿を見てみたいと切望した。
そのうち、知らず知らずの間に自分のパンツの中に手を入れて、クリちゃんを擦り始めていた。
はあはあと息遣いが荒くなって・・・。
佳境に入ってくると、パンツが邪魔だから脱いでしまって、大股を開いていた。
壁に背をあずけて、クリちゃんやワレメを弄ってた。
声は押し殺していたけど、くちゃくちゃって、マンコの音は隠せなかった。
そして・・・私はイッた・・・。
カフェで雄太さんと昔話に花が咲いた。
お互いの両親のこと、共通の知り合いの噂。
私が付き合っていた中学や高校時代のボーイフレンドのこと。
雄太さんの別れた彼女のこと。
今のフィアンセのこと。
「絵理奈ちゃんって結局・・・」
雄太さんが聞いた。
「初恋の人って誰だったの?」
私はドキッとして下を向いてしまった。
「それは・・・」
「それは・・・?」
雄太さんが覗き込むように見た。
男の人のこういう鈍さっていうのも魅力のひとつなのかもしれない。
私は苦笑しながら思い切って言ってみた。
「雄太さん、わからないの?それはあなたよ」
少し驚いている雄太さんに、私はすべてを話した。
あの日のことを・・・。
全部、ぶちまけてしまった。
どうして、そんな衝動に駆られてしまったのか・・・。
ずっと心の中でトゲのように刺さっていたことだったから、その重圧から解放されたかったんだと思う。
話を聞き終わった雄太さんは言った。
「驚いたよ」
「そ・・・そうよね。私、なんてことを言ってしまったのかしら。恥ずかしいわ」
私の全身は今頃になって恥ずかしさに染まる。
「いや、驚いたのは絵理奈ちゃんがその話をしたこと自体にだよ。実は知ってたんだ」
「え!?」
今度は私が驚く番だった。
「あの時ね・・・」
雄太さんが話し始めた。
「ふんふんっ」て荒い息の音で目が醒めたんだ。
目を開けると、絵理奈ちゃんが大股開いてオナニーしてた。
びっくりしたけど、僕は咄嗟に、そのまま寝たふりをしたんだ。
ここは、そうすべきだと思ってね。
でも、薄目を開けて、盗み見してしまったよ。
くちゃくちゃいやらしい音がして、絵理奈ちゃんの指が、そこだけピンクに染まったおまんこを激しく擦っていた。
幼いクリちゃんも充血したように桜色に染まっていた。
絵理奈ちゃんの息遣いがあまり激しいんで、僕はたまらなくなったんだけど・・・。
でも11歳の女の子をどうかしてしまうわけにはいかない。
犯罪だし、絵理奈ちゃんを深く傷つけてしまう。
その責任を背負うには、あまりにその時の僕は未熟だったからね。
話を聞きながら、私は恥ずかしさで失神しそうだった。
2人とも、そのときの記憶は忘れられないものだったみたい。
それを心の中に鎮めたまま、お互い10数年を過ごしてきたわけ。
話した後、2人とも顔が上気していた。
性的興奮が私たちを支配していた。
30分後、私は雄太さんの部屋のベッドの上にいた。
2人とも素っ裸になって、お互いの性器を舐めあっていた。
目の前で硬く息づく雄太さんのおちんぽを握って、私は感慨深げに眺めた。
(あの日の続きを、10数年経った今、しているというわけね)
唾液をたっぷりとつけて、亀頭を舐め回しながら、手で激しく擦った。
雄太さんの舌や指が、私の膣の中に遠慮なく潜り込んでくる。
頭の中で電流が明滅している。
やり場のない気持ちが頭をもたげてきて、私にはしたない言葉を吐かせる。
「ねえ、雄太さん。おちんぽ入れていい?」
私は雄太さんの上に跨がり、おちんぽを膣に当てると、一気に腰を落とした。
ぬるうっと硬いモノが私を貫く。
ようやく・・・2人は繋がった。
すぐには動かずに、私は上から覆い被さって雄太さんの口を吸った。
私のほうから舌を入れて、絡ませた。
繋がったまま、長い長いディープキスが続く。
それから激しく動き始めた。
私は甲高いよがり声をあげる。
ぐちゃぐちゃと、性器の摺り合う音がとどろく。
大量に分泌された私の愛液が流れ始めて、雄太さんの睾丸を濡らす。
体を入れ替えて、私は屈曲位の姿勢をとらされた。
雄太さんが激しく突いてくる。
私は数え切れないくらい絶頂に達していたが、その最大のものが近づいていた。
「あっああああ~っ・・・うあぁあああああああああっ~」
長い長い絶叫が尾を引いた。
雄太さんはその直後、おちんぽを引き抜いて、私の顔の前に持ってきて、思い切り放出した。
私の開けた口の中に、大量の精子が注ぎ込まれた。
私は一滴も洩らすまいと、それを受け止め、ゴクリと飲み込んだ。