気づくと、弘恵は寝ていた。
優と真紀は、「おい、弘恵寝るなよー」と言いつつ飲み続ける。どうせ明日は仕事も休みだ。朝まで飲むつもりで、優も真紀も弘恵のマンションにやってきたのだ。
大学を卒業して1年と3ヶ月。久しぶりに居酒屋に集まった。学生時代には毎週のように3人で飲んでいたのに、就職してからはお互いに忙しくてメールくらいしかしていなかった。“初めての同窓会”は異様に盛り上がり、3人とも泥酔して終電で弘恵のマンションに来たのだ。
「弘恵、大人っぽくなったよねー」
酔いで頬を赤らめた真紀が、にやーとイヤらしく笑顔になって優に言った。
「あ、あぁ、そうだな」
「優さー、学生のとき弘恵のこと好きだったでしょー」
「まさか。なに言ってんだよ」
まさか、ではない。大学4年のはじめごろから卒業まで、優は弘恵に恋をしていた。ちなみに、3年生のときには真紀のことが好きだった。
「ふふ。ムキになって否定しちゃってカワイー」
真紀が優の顔を下から覗き込む。グレーのノースリーブの胸元から黒いブラジャーが丸見えだった。
「お前、ブラ見えてるよ」
「別にいいよ。弘恵と違ってもったいぶるほどのオッパイじゃないもん」
真紀と弘恵はまったくタイプの違うオンナだった。真紀は長身のモデル体型で勝ち気、そして貧乳。いっぽうの弘恵は背が低く、童顔でおとなしいが胸はでかい。
優が反応に困っていると、真紀がまたにやーと笑顔になった。
「ねぇ、さっきから弘恵のパンツ見えてるの気づいてる?」
もちろん、優は気づいていた。ソファーに横になっている弘恵のピンクのミニスカートがまくれている。
「優、ちょっといたずらしちゃいなよ」
真紀は相当酔っているようだ。
「なに言ってんだ。そんなのまずいだろ」
「大丈夫だよ。ちょっと触っちゃいなよ」
「だめだろ。あいつ、彼氏もできたんだし……」
「バカ。そんなんだから弘恵をとられちゃうんだよ」
弘恵は会社の先輩と付き合いはじめたらしい。しばらく会わない間に想いは薄れていたものの、居酒屋でそのことを聞いた優はショックを受けた。
「ほら、こっち来なさい」
真紀は優の手をとり、弘恵の寝ているソファまで連れて行った。そして、パンティごしに優の手を真紀の女性器に押し付けた。
「ちょっとまさぐっちゃいないよ」
優は一瞬なにも考えられなくなり、胸の鼓動が速まった。そして、俺も相当酔っていることだし、と自分を納得させ、指をゆっくりと優しく動かしはじめた。
「あぁん」
弘恵が声を発した。優の暴走は止まらなくなった。
「優、上手だねー。私がご褒美にチューしてあげる」
優の唇に真紀が吸い付いた。舌を絡ませてくる。唇と指からの感触で、優は全身が熱くなった。
「あぁん。はぁんっ」
弘恵の喘ぎが大きくなってくる。同時に優の愚息も膨張した。真紀が口を離し、笑いながら優のベルトに手をかける。
「優ったら、こんなに大きなっちゃって」
ペニスを露出させてから、真紀は弘恵のパンティを降ろした。さすがに弘恵が目を覚ます。
「えぇ、なにぃ。えっ、どうなってるのぉ」
「弘恵、じっとしてて。優が気持ち良くしてくれるって」
「えぇっ、やだぁっ。恥ずかしい」
ペニスをしごきながら、「指入れちゃいなよ」と真紀は優の耳元でささやいた。とうに吹っ飛んでいた優の理性が、さらにぶっ飛ぶんだ。
「あぁんっ、はぁんっ、だめぇっ」
弘恵が腰を浮かせて喘ぐ。優は人差し指と中指を夢中で動かした。
「優、そろそろだね」と真紀がまたささやく。
「え?」
「そ・う・にゅ・う」
「それはさすがに……。ゴムないし」
「なに言ってんの今さら。ほらっ」
真紀にせかされ、優は慌ててペニスを女性器に押し込んだ。ぬるっとした粘液につつまれ、生暖かさが肉棒を包んだ。無我夢中で腰を動かす。
「やだっ、優ったら激しい。出すときは外にね」
そう言って真紀は、また激しく優の唇を吸った。
おそらく、ほんの数分しか経っていなかっただろう。愚息は限界に達し、射精の寸前に優はペニスを抜いた。精子が弘恵のミニスカートに飛び散る。
放心状態の弘恵を見つめながら、優は肩で息をした。
「優、次は私に挿れて」
そう言って、真紀が腕を絡めてくる。優は息を荒くしながらも微笑み、真紀の股間へと手を伸ばした。