妹の美歌を抱き締め、キスをすると、唇が震えているのが分かった。
かなり緊張しているのがよく分かった。
いや、俺もかなり緊張していた。
俺から離れ、意を決したように衣服を脱ぎ始めた美歌だが、ぎこちない。
俺も脱ぎ始めると、美歌はチラッとこちらを見た。
お互い全裸になると、美歌はまた俺の胸に身を寄せてきた。
ベッドに寝かせ、キスをして、美歌の美しい乳房を手にした。
俺の手はぎこちなく震えていた。
エロ雑誌のモデルの胸とは違い、貧乳で硬いと思った。
ゆっくりと両手で両方の乳房を揉んでみた。
そして恐る恐る、まず右の乳首を吸ってみようと、顔を近付けたら、息を感じとったのか、美歌の乳房はピクンとなった。
“チュッ”
軽く唇で乳首を含んでみると、またピクンと動き、乳首は唇から外れた。
それを追いかけるように、また乳首を唇に含んだ。
美歌は少し、ため息のような声を漏らした。
そして自分の知る限りの愛撫を美歌にした。
徐々に潤ってきた様子の美歌の足を広げ、俺は入れようとした。
「いいか?」
「『待って』とか言ったら絶対待ってね?」
「分かった」
左手の親指と人差し指で美歌の性器を広げ、右手で立った俺の性器を握って美歌の性器に狙いをつけた。
膝を寄せ、美歌の性器に俺の性器を押し付けてみたが、上手く入らない。
もっと膝と下腹部を寄せて押し込むようにしたら、先が少し入った。
「痛っ」
少し美歌が言ったので躊躇した。
「だ、大丈夫だよ」
そう言うので、さらに侵入を試みた。
でも押し戻されてばかりだった。
美歌は何度か深呼吸していた。
痛いのを我慢してるのが分かった。
ぎゅっと強めに侵入を試みたら、半分まで入った。
「ううっ!」
美歌は唸るような声を出していた。
「痛い?」
「痛いけど、大丈夫だよ」
さらに奥に進め、合体が完了した。
でもあまりの気持ちよさに腰を振る余裕もなく、呆気なく果てた俺。
八月三日、兄妹の初エッチ記念。
薄っすら血が滲む美歌の性器から、トロっと、俺の精子が流れた。
幼い頃から仲が良かった俺達兄妹。
周りからも、「兄妹と言うより恋人同士みたい」と言われていたから、いつかこうなるだろうと思っていた。
気持ちを抑えることが難しくなり、美歌に打ち明けると、美歌も同じだと言った。
そして童貞と処女を捧げあった。
冷静さがなかった初エッチ。
妊娠しなかったのは幸いで、今はきちんと避妊している。