4年前、私がまだ大学1年生の時、アパートで一人暮らしを始めたばかりの頃のことです。
思い出しながら書くので、少し曖昧な部分があるかもしれません。
その日はガスの点検があると聞いていたのですが、どういう準備をしたらいいか分からず、とりあえず部屋や水回りの掃除をしておきました。
点検に来てくださったのは50代くらいのおじさんで、玄関で少し汗臭さを感じるくらいに汗をかかれた太めの方でした。
リビングに通すと(後から聞いた話ですが、普通はリビングに通したりしないのですね)、書類にサインをし、キッチンで点検を始めていただきました。
「綺麗にされてますね」などと褒めていただいて、嬉しくなっていました。
点検の間は横で眺めていたのですが、その間にやや怪しい視線などを感じ、目が合うと露骨に逸らされたりしたので、恥ずかしくなっていました。
「細いねえ、ちゃんと食べているのか?」
「可愛い顔して、お嬢ちゃんモテるだろう」
・・・など、嬉しいような恥ずかしいようなことを言ってくださり、どうしていいか分からず、一旦私だけリビングに戻って待つことにしました。
終わったら声を掛けてくださると思い、待っていたのですが・・・。
しばらくしても終わる様子がなく、それも少し前まで物音がしていたのにいきなりシーンとなってしまい、心配でキッチンへ戻ってみると・・・。
おじさんが、自慰をしていました。
おじさんは私に見られたことに気づいても、「えへへ」と笑ってそのまま続けられていました。
後でおじさんに聞いた話では、私が大人しく、バレても許してもらえると思ったそうです。
慌ててやめてもらったのですが、その時は嫌悪感でいっぱいでした。
ですが、まだ書いてもらう書類があるからと、またリビングに通すことになってしまいました。
リビングに入った途端、後ろから抱きつかれ、犯されました。
覚えているのは、猛烈な汗臭さとタバコの匂いです。
おじさんは挿入することなく、私に跨ると、そのまま自分の手で動かし、私の顔に出しました。
その後、なぜだかは分かりませんが、確か二人分のココアを用意して、二人で飲みながら会話をしたと思います。
正直、呆然としていて、ここは記憶が曖昧なのですが・・・。
なんだか必死で謝られたようなことは覚えています。
次の日の夜、そのおじさんがスーツを着て謝りに来ました。
汗臭さはスーツを着ていても変わりませんでした。
その次の日も、さらに次の日もそれが続き、私は「誰にも言わないので、もう来ないでください」と告げました。
それから4年後、1年留年してしまったもののなんとか4年生に進級出来そうだという時に、またガス点検の案内が来ました。
一瞬で4年前のことが思い出されました。
その日が来るのが怖いような、それなのになぜだかドキドキして少し期待しているような自分がいました。
(4年前と同じ人が来たらどうしよう・・・)
結局、来られたのは若いお兄さんでした。
少しチャラい感じの方で、色々と私に話し掛けてくださったのですが、その会話の中で「なんか、ここの前の担当者に聞いてたんすけど、ほんとに美人でビビりました」とのフレーズが。
その方のことを聞くと、やっぱりそのおじさんでした。
今そのおじさんは、ガス会社の重役だそうです。
私は、あの時のおじさんにもう一回会いたかったのでしょうか?
心のどこかで、本当になぜだかわかりませんけど、もう一回犯されるのを期待してたのかもしれません。