ちょうど世間は夏休みシーズン真っ盛り頃の話。
アウトドア用品関連の営業な俺は、逆にここが稼ぎどきって事で秋田方面まで商品の売り込みに行くことになった。一応もう学校は夏休み期間に突入してるって事もあり、電車も混雑が予想され、上司も特急指定席を取ることを許して下さった。
俺は昼飯用の弁当とお茶を買い指定の席に座った。
やっぱり結構混んでた。
(あ~指定で良かった)とつくづく思ったね。
秋田くんだりまで立って行ったら地獄だもん。
出張準備で朝5時起きだったんで俺はしばらく眠ることにした。
っていうか電車で座席に座ると俺、自動的に即寝する癖がある。
しかし電車が走り出すと隣のガキ共がうるせーうるせー、寝れやしない。
(今日の席は外れだな・・・)
心の中でそう思う俺だった。
電車の席の当たり外れは結構大きい。
酔っぱらいとかの近くになったら最悪だし。
母親が一人と子供が二人。
お兄ちゃんと妹。
たぶん上の子が7~8歳で、下の子が5歳前後じゃないか?と思われる。
ま、どーでもいいけど。
いわゆる騒ぎたい盛りだ。
で、座席180度回転させて4人座席に座ってた。
まぁこっちも相手が子供だし怒るのもなんだと思って我慢してたらそのうち慣れてきた。
で、ウトウト眠りについてたわけ。
どのくらい走った頃だったか定かではないが、「す!すみません!いま元に戻しますから!」とか急に母親の声がすんの。
尋常ではない母親の声質に俺は薄っすら目を開けた・・・。
すると体格のいいおっさんが立っている。
真夏なのに黒地に細く白いラインの入ったスーツを着て、金のロレックス(いや実際ブランドは分からんけど)。
明らかにかたぎの人ではない。
その筋のお方だった。
白いエナメルの靴履いてるし。
率直に気の弱い俺は凄い緊張した。
(やべー!やべー!やべー!)
自分のことでもないのにビビリまくる俺。
だって本当に怖かったんだもん、マジ。
どうやらその親子は勝手に座席を回転させ、4人ボックス席にしちまっていたらしいのである。
母親は急いで席を元に回転させようと席を立っている。
とても焦っているようだった(そりゃそうだろう)。
子供も明らかに普通じゃない人だと察しているのだろう、少し怯えた表情をしていた。
辺りをそ~っと見回すと他の席の人は見て見ぬふり。
かくいう俺も寝たふりを決めこんでた。
俺はてっきりヤーさんの怒声が響くと思い、目を瞑り、超ドキドキしてたわけ(なさけねー)。
が・・・。
「えーよ、えーよこのままで。なぁ?」
と、子供に向かってヤーさん言ってんの。
ドスの利いた人懐こい声で(なんじゃそりゃ)。
(あ~なんだ~いい人なんじゃん)
他人事なのにホッと胸を撫で下ろす俺だった。
普通の人が同じことをやっても何とも思わないのに、悪そうな人がちょっといい事すると凄く良い人に見えるのは何でだろうな?
凄い良い人に会ったって気がしたのを今でも覚えてる。
「あ、で・・・でも、ねぇ?」
そう言ってまだ遠慮している母親。
そりゃヤーさんと同じボックスじゃ心中も複雑だろう。
「だって奥さん、席ひっくり返したらお母さんと別々になっちゃうだろ。なぁ?」と言ってまたヤーさん子供に話し掛けている。
「うん」と頷く子供二人。
まぁ頷くしかないだろうな、あの場合。
大人の俺でも頷いちゃうわ。
「そ、そうですか?じゃぁお言葉に甘えて・・・。お兄さん有り難うは?」
子供にお礼を促すお母さんだった。
(やれやれ・・・)
緊張がほぐれたら急に眠くなってきた。
薄目で見るとヤーさん酒をビニール袋にごっそりに詰め込んでいらっしゃる。
(さすがヤーさんだ、気合いが違うぜ!)
俺はお隣に耳を思いっきりそばだてつつ目を瞑っていた。
草食系の人間は肉食系の人間が側に来ると気になってしょうがないのだ。
こういう時、自分という人間の小ささを改めて思い知らされる。
「ボウズ達はこれから何処へ行くんだ?うん?」
どうやら子供に話し掛けてるご様子。
プシ!ってさっそく缶ビールのフタ開けながら。
なるべく優しく言ってるつもりなんだろうが声が、やっぱりドスが利いてんのよ。
こえー。
「秋田!」と男の子が言うと、「お婆ちゃんち!」と女の子が補足している。
子供は無垢だからもう危機感をあまり感じてないようだった。
「お~秋田かおっちゃんの実家も秋田。秋田は美人が多いんだぞ~!だからお母さんも美人なんだ?なぁ?」
そう言って奥さんの方を見てニタニタ笑っている。
奥さん困った顔をして笑っているだけだった。
(これは困ったな・・・どうしよう・・)というのが率直な心の言葉だっただろう。
でも確かに美人だったよ。
いや、美人と言うより可愛い感じの人だった。
小柄だった記憶がある。
ごめん、具体的な顔つきまでは忘れちゃった。
そこからしばらくとりとめもない様なぶつ切りの世間話をしていたな・・・。
方言の話とかしてた記憶がある。
南部はどーたらで、北はちょっと違うとかなんとか・・・。
ごめん詳細な話を覚えてない。
そうこうしてるうちにもビールは進む進む・・・。
見るともう5本目開けてんだぜ?
(延べにして1時間ちょっとしか経ってねぇだろ?)
車内が酒臭ぇ酒臭ぇ。
あの独特の甘~い匂いが充満してんの。
こっちが飲んでないとあの臭いキツいよな。
そして駅が進むにつれ、だんだんと人も降りて席もまばらになっていった。
窓の外は緑の田園風景がのどかに延々と続いている。
まぁ殆どの人が秋田くんだりまで行かずに途中の観光地で降りるんだろうね。
奇しくも俺とお隣の席だけが人口密度が高かった。
つくづく(ついてねーな)と心底思ったよ、マジ。
何でこんなにガラ空きなのに俺とこの親子はヤーさんの隣の席に座らなければならねーんだ?っつぅ。
まだ寝たふりしながら薄っすら目を開けて隣席の状況を探る俺だった。
気になって寝られやしない。
ヤーさんはとうとう5本目のビールを完全に空け、何とウイスキーの小瓶を取り出したのである(まだいきますか?)。
でもさすがにちょっと赤ら顔になっていらっしゃる。
まぁそれはいいのだが、さっきから気になる事が一つ。
少しずつではあるがヤーさんの体が奥さんの方向に傾きかけている・・・気がする・・・。
(いや・・・気のせいだよな、酔っぱらってるし・・・)と思い直す俺。
どうしても良い人だと思い込みたい俺だった(そんな事ってないっすか?)。
しかしヤーさん豪快に足をおっ広げ、手を背もたれに投げだしてんだけど、明らかに奥さんの側に領空侵犯してんのよ。
まぁヤーさんはだいたい手足おっ広げてるのもんなのかもしれんから意図したもんじゃないと思ったけどね。
でも奥さんが体を起こしてるから背中には触れてないけど、寄りかかったら触れちゃう微妙な距離。
俺、気になってしょうがなかった。
現に奥さん超居づらそう・・・。
顔を引き攣らせてるし。
そんな母親の戸惑いにも気付かず、呑気にガキ共は「おかーさん!これ食べていい?」と、どうもお菓子を喰っていいのか聞いている様子。
ヤーさんは酔っぱらった厭らしい目でニタニタ笑いながら奥さんの方を見てる。
ちょっと厭な予感がした。
ごめん、言葉には上手く言い表せないんだけど、いわゆる(この女抱きてぇ)みたいな無言のオーラがあんのよ、ムンムンと。
(脱出しちゃえよ!次の駅で降りちゃえ!)
危機感を感じた俺の良心が叫んでる。
・・・んだけど逆にチンポは良からぬことを期待して高まってくるわけ。
男ってのはどうしようもねーな。
「あんまり食べちゃだめよ・・・」
奥さん、顔を引き攣らせながら言ってんの。
「ボウズよかったな」
そう言ってポケットをなにやらごそごそやっている・・・。
何が出るのか俺はドキドキしながら薄目で見てた。
「ガム喰うか?おっちゃんもう要らないからやるよ」と言って子供に差し出すヤーさん。
言葉にしちゃうと、とても良いヤーさんに聞こえるが、これで奥さんが逃げにくい環境を作られちゃったような気もする。
ヤーさんてこういうとこが上手いんだよな、たぶん意識しないでやってんだろうけど。
いい人そうに装いつつ、現に腕は図々しくももう奥さんの肩に届きそうなとこに来てんだもん。
「ありがとー!」と言って女の子の方が無邪気に手を伸ばしてんの。
(バカ!もらっちゃ駄目だって!)
俺、気が気じゃない。
「す、すみませんどうも・・・」と奥さん礼を言っている。
(礼なんか言っちゃだめだよ逃げなよ)
そう思うんだが、言わせちゃう雰囲気を作っちゃうとこがさすがだとも思った。
「いいんだよ、要らねぇって思ってたんだからよ、なぁ?」
そう言ってヤーさん女の子の方を見て笑ってる。
しかし手はもう奥さんの肩にかかりそう・・・。
俺はもうそっちが気になってしょうがなかった。
その時だ。
「お?奥さんその指輪いい指輪じゃねえか!?」
そう言っておもむろにヤーさんが奥さんの手を握ったわけ。
ドキン!
他人の奥さんなのに俺の方がビクった、マジビクった。
「あっ・・・はぁ・・・あの、け、結婚記念に・・・」
奥さん、ビクっとしながら生真面目に応えてんの。
(やめて!って言えよ!バカ)と思ったが、指輪褒められてんのに、(やめて)とも言い辛いんだろうな。
それにヤーさん独特の威圧感もある。
「高かったろ?え~?何カラット?」と言いながら奥さんの白い指を撫で撫でしてるわけ。
「あっあっ・・・な、何カラットなのかしら・・・主人が買ってきてくれたから良く分からなくて・・・」と奥さん。
撫でられるヤーさんの指の動きにビクッ!ビクッ!っと体を強張らせるんだけど、なかなか拒否できないでいる。
「お母さーん!あっちの席行ってゲームしてもいい?もう誰もいないよ?」と呑気なことを言うガキ。
(気付けよバカ!)とマジ思った。
俺があのぐらいガキだった頃なら気付くと思うな。
「おう!行け!行け!もう誰も来ねぇよ!貸し切り電車だ!」
ヤーさん、まるで邪魔者を追い払うかのようにシッシッとやっている。
母親の危機に気付かず無邪気に走ってくガキ共。
「わ、私も行こうかしら・・・」
奥さん、そ~っと席を立とうとしている。
「いいから奥さん、同郷同志飲み直そうや、な?」
ヤーさん奥さんの手を引いて強引に席に引き戻した。
ドスン!と席に尻餅をつく奥さん。
「あっ、・・・で、でも私お酒は・・・」
そう言って必死に逃れようとしている。
「なに奥さん恐がってんだ?あ?」
急にドスの利いた声。
(マジ怖いっす)
「こ、恐がってなんか・・・ないですけど・・・」と奥さん。
「そうか!ごめんな強要してるつもりはねんだけどよ。同郷の女に会えて嬉しいんだよ。奥さんウィスキー飲む?」
ヤーさん、瓶を差し出してる(完全にからまれてる)。
「い、いえ・・・本当に飲めないんです・・・私」と奥さん。
「ほんとかよ?え~?秋田の人間は酒強ぇんだけどな」とヤーさん。
そう言いながらもズンズン奥さんの方へ寄りかかっていくわけ。
今にも押し倒されそうだ。
率直にこの間合いの詰め方はヤーさんにしか出来ない。
言葉に表現は出来ないんだけど、拒否する隙を与えないんだよな。
率直に俺がカマ堀り目的で言い寄られても拒否できる自信がないよ、マジ。
「はぁ、父は強いんですけど」と奥さん。
そんな中ガタタンガタタンと何度か電車がトンネル出たり入ったりを繰り返してる。
「ふ~ん・・・」
しばらく奥さんの体を充血した目で舐め回すように眺めるヤーさん。
奥さん無防備に水色のタンクトップなんか着ちゃってるところが思いっきり逆効果だ。
豊かな乳房が強調されて思いっきり女らしさを強調しちゃってるし。
デニムの短めのスカートなんか欲情してください的エネルギーを補充させるのに十分だっただろう。
「奥さん何かスポーツやってたろ?」
ぶしつけにヤーさんが言った。
「え?何でですか?」と奥さん。
「だって子供二人も居たら普通体ユルユルになんのに、奥さんずいぶん引き締まったボディしてるから」
そう言って、ボンッキュッボンって胸と腰と尻を両手で表現して見せてる。
「ハァ・・・昔はテニスやってましたけど・・・今は全然・・・」と奥さん。
「あ~テニスねぇ、あれ体力使うからな」
ヤーさんもう奥さんと20cmぐらいに顔近づけてんの。
それを避ける奥さんの体勢はもう座席に寝そべってるみたいな感じになってた。
「も、もう随分昔の話ですけど」と奥さん。
必死に体を避けようと仰け反ってるんだけど、あんまりあからさまに避けるとまた凄まれると思ったからなのか中途半端。
「俺もスポーツやってたんだけど、何やってたか分かる?」とヤーさん。
「え・・・っと何かしら・・・柔道とか?」と奥さん。
確かにそんな体格をしてた。
「ボクシング」
そう言ってヤーさん拳を作って見せてる。
その手首に金色のゴツイ時計が光ってたのを今でも覚えてる。
「ああ・・・ぼ、ボクシング・・・す、凄いんですね」と一応おだてる奥さん。
「別に凄くねぇけどよ、もう腹なんかブクブクになってるしよ」
シャツの上から腹を摘んで見せてる。
「す、スポーツってやらなくなるとすぐ体が弛んじゃうんですよね」と奥さん。
「おう、もう見る影もねぇけどよ、でも腹堅めると腹筋だけはちゃんと残ってんだぜ、奥さん触ってみな」
そう言って腹を突き出すヤーさん。
「えっ」
戸惑いを隠せない奥さん。
ヤーさん返事を待たず奥さんの手をとり、自分の腹に持ってった。
「な?硬ぇだろ?」とヤーさん。
上下にゆっくり自らの腹筋を触らせてんのよ。
で、ゆっくり・・・ゆっくり・・・股間付近まで撫でさせてるわけ。
「あっ!ん・・・ほ、ほんとだ硬いですねすごい・・・」と奥さん。
「奥さんの腹はどうなんだよ、え?」
そう言って奥さんのお腹を覗き込んでる。
「わ、私はもう、全然・・・」と奥さん。
「あ?そんな事ねぇだろ?どれ・・・」
とか言って奥さんの腰から手を廻し、なんと腹を撫で始めたわけ!
(だめだ~!逃げろ~!)
俺の心が叫ぶ。
「ひゃぁ!?・・・あっ・・・あの・・・あっ・・・」
腹を撫でまわされ動揺する奥さん。
腹部をまさぐられモジモジと体を揺すっている。
「おぉ・・・女はこんぐらい柔らかい方が良いんだよ、なぁ?」
そう言ってまだ奥さんの腹部をモソモソと厭らしく撫で撫でし続けてんの。
こーなるともう他意ありまくりだ。
「あっ?・・・あぁ・・・あぅぅ・・・」
奥さん苦しそうな声を出してる。
「俺のは硬ぇだろ?うん?」
そう言いつつ奥さんの手をもう殆ど股間の辺りに持って行ってるわけ。
「は、はい・・・え?あっ!・・・そ、そこは・・・」
ヤーさんとうとう自分の高まりを触らせちゃったらしい、奥さんが小さく悲鳴をあげた。
(やべー!やべー!)
あまりの光景に俺は目眩がして思わず窓の外の風景を見た・・・。
するとのどかな田園風景から、またいきなりトンネルに入ってく。
外が真っ暗になるとヤーさんと奥さんの戯れが窓に反射して映んのよこれが。
それがまた超厭らしいつうか、圧し掛かる屈強なヤーさんの背中で小柄な奥さんの体はすっぽり覆い隠されて見えないわけ。
「ちょっとお兄ちゃん!私にもやらせてよっ」
後ろの方で何にも知らないガキがゲームの取り合いしてんのを今でも覚えてる。
「あぁ?どうした?奥さん・・・」
ハァハァと熱い息を吐きながら(いや実際には息は聞こえなかったけど)、すっとぼけるヤーさん。
「だ、だめです!・・・そっそこは・・・あっやっ・・・ああ!・・」
必死にヤーさんの股間から手を外そうとするがいかんせん力の差は歴然だ。
「男は硬くて女は柔らけぇ方がいいんだよ、なあ?そうだろう?」
そう言うとヤーさんとうとう奥さんを抱き寄せちゃったわけ!
ぎゅーっときつく抱き寄せると、強引にキスにもってったんだよこれが、マジ!
あー、この時の衝撃というか俺のテンパり具合は筆舌に尽くしがたいっつぅか、通報しなきゃ!とか止めなきゃ!っつぅ気持ちと、情けないことに変に欲情しちゃってる気持ちで自己統制できず、体が完全に固まって動けねぇわけ。
ほんと動けなかった。
カチーン!って固まってた、金縛りみたく。
屈強な男に抱きすくめられ、奥さんの白くて細い腕だけが苦しそうに見えてるのを鮮明に覚えてる、トラウマ的に。
ヤーさんの頭の動きからしか分からないけど、強引に舌を奥さんの中に潜り込ませてる事は間違いない。
「んぐぅ!ぅぅ・・・ぇぅぅ・・・」
奥さん喉から押し出すような声を出してた。
ヤーさん奥さんの両脚の間に巧みに片方の脚を割り込ませ股を閉じさせない。
で、ヤーさん最初なにやってんのか分からなかったんだけど、何やら内ポケをごそごそやってんのよ。
そしたらニベアクリームの容器みたいな薄べっらい容器を手に持ってる。
(な、なんだ?なんだ?それ・・・)
俺はドキドキしながら見てた。
苦労しながら片手でなんとかフタをこじ開けると。
やっぱりクリーム状の白いもんが入ってんのよ。
本当にニベアみたいだった。
それをネットリと指に絡みつかせると、割り込んでる脚のすき間から奥さんの大事な所に手を差し込んでく・・・。
「むぐ!!!むぐぐぅ!んがぅ!ぐぅ!」
届いた瞬間、奥さん奇声をあげた。
舌を差し込まれてるので声が出せないのだろう。
無情にも電車のカタタン!カタタン!という音に完全に吸収され、ガキ共の所まで声が届かない。
脚がピーン!と突っ張ってたかと思うとカクンガクン!と痙攣したようにバタバタとさせてんの。
手もブルブルと小刻みに痙攣してた。
明らかに尋常な反応ではない。
ヤバ系の薬なのかもしれん。
何度も何度もヤーさん手をスカートの中に潜り込ませ、手を前後させたり、掻き回したりしているのが分かる。
奥さんの履いたサンダルから覗く足の指がキュッキュッと反応するように折れ曲がったり伸びたりしてたのを鮮明に覚えてる。
ふくらはぎに蚊に刺された跡とかあったりとか、そういうしょうもない事まで記憶ってんの何故か。
片手で豊満な乳房をゆっくりとこね回すと青いタンクトップの膨らみが手の動きに合わせてしわになったり盛り上がったりしてるわけ。
ぐっとヤーさんの腕に力がこもるとスルスルと奥さんのパンティが剥ぎ取られてしまった。
ようやくヤーさんの顔が離れた時の奥さんの表情が忘れられない。
トロン・・・として焦点が定まってねぇのマジ。
口元も弛んじゃってて唾液がツーと溢れてた。
ヤーさんおもむろに自らのファスナーを下ろしていく。
(や・・・やるつもりなんだ?電車の中で?)
俺は極度の緊張で吐き気がした。
「ちょっと~!お兄ちゃん!ズルいよ?貸してよ!」とか、この状況下でガキ共まだ言ってんの。
ヤーさんのチンポ見た。
真珠が入ってんのかどうか分からないけど、本当に皮下にポツポツと凹凸があんのよ。
あれ本当に真珠入ってんの?マジで?
で、先端がもうヌメってんの。
亀頭が黒光りしてた。
デカさは俺のとそんなに変わらなかった気がする(俺のが大きいか小さいかはともかく)。
そのチンポにさっきのクリームを塗りたくってるわけ。
実に丹念に塗りたくってんのよ、これが。
だってチンポが真っ白になってんだもん。
塗り終わるとゆっくり奥さんのスカートを捲り上げていく・・・。
色白でムッチリとした太腿が姿を顕わした。
で、ヤーさん奥さんの体を起こしていくわけ。
そして奥さんの腰をちょっと浮かせた。
勃起しまくった自らのチンポの上に座らせようという魂胆らしい。
さっきまで惚けていた奥さん、さすがに危機を察し腰を逃がそうとしてんの。
「だ・・・だめ・・・やめて・・・」
乱れた頭を左右に振ってイヤイヤする奥さん。
「えぇから!こっち来いや!」
苛ついた声でヤーさん奥さんの細い腰を掴み強引に引き戻そうとしている。
前に逃げようと前傾姿勢をとる奥さん。
必死の綱引きだ。
すると今度はヤーさん座らせるのを諦めたのか、自ら中腰に腰を浮かせた。
入口をチンポに導くより、チンポを入口に持っていくつもりらしい。
その時プワーン!と物凄い勢いで対抗列車がすれ違ったのを今でも覚えてる。
ヤーさんが腰を浮かすと前に逃げようとした奥さんの上体が前の座席に投げ出されてしまった。
ヤーさん、奥さんのムッチリとした尻を引きずり戻す。
そして自ら腰を迎えにいくと、グゥゥ!っと前に突き出した。
「あぅ!あぁぁ!」
奥さん悲鳴を確かにあげたが、すれ違う列車の音で無情にも掻き消されてしまった。
挿入と同時に上体が反り返っている。
奥さん目がカッと見開き、前を見てた。
「お!おぅぅ!奥さん!いいよ!・・・奥さん!」
野太い声で咆吼をあげるヤーさん。
腰を掻き回して奥さんの中をじっくり味わっているようだ。
気持ちよさそうにユラユラ揺れてんの。
(ついに挿入されてしまった)
電車の中でとかAVの中の話だと思い込んでた俺は、情けなくも正直このあまりの有様に卒倒しそうになってしまった。
(ありえねぇよ絶対ありえねぇ・・・夢だよ夢・・・ぜってぇ夢・・・)
そんな気持ちだったマジ。
(起きたら淫夢で秋田に着いてんだよ)とか自己逃避してた。
しかし現実はそれを許さねーの。
ひでぇなんてもんじゃない。
「お母さーん!お兄ちゃんがねぇ!ゲーム貸してくれないんだよ!」と今更こっちに来たわけ。
逃げたい!この場から今すぐ逃げたい!夢さめろ!バカ!
何でもするから覚めて!お願い!
「あっ!」
俺の願いも虚しく女の子が二人の交ぐわいを発見し固まっている。
(お、終わった・・・何もかも・・・)
俺は脱力した。
「お・・・お母さん・・・な、何してるの?」と女の子。
戸惑いを隠せないようだ。
「み・・・見ないでぇ・・・見ちゃだめ・・あぁ・・」
奥さんか細い声で言ってんの。
「そうだよ・・・おじさん達、今とても大事なことしてるんだ。あっち行ってなさい」
とかヤーさん恍惚とした声で言ってるし。
「お母さん!・・・この人にお尻くっつけちゃ駄目だよ!・・・いけないよ!」と女の子。
この行為の本当の意味が分からなくても非道徳な行為だという事は分かってるようだ。
「何してるんだよ!お前!やめろ!」
異変に気付いた兄貴が来たんだよ、これが・・・。
(しゅ、修羅場だ・・・これ以上の修羅場はねぇ)
この期に及んで寝た振りしてる俺って・・・。
(死んだ方がいいな・・・田沢湖に身投げしよう・・・)
そんな気持ちだったマジ。
後からあーすれば良かったこーすれば良かったと思っても、もう全てが遅いのだ。
後悔先に立たずである。
「お尻くっつけないで!離れて!」と女の子の悲鳴。
「ミーちゃん見ないでぇ・・・やめてぇ・・・あっち行っててぇ・・・お願い・・・」
押し殺すような奥さんの声。
「お前!母さんから離れろよ!」
そう言うと兄貴は両者の秘部同士が繋がっている母親のスカートを捲ろうとしてるわけ。
「見ちゃ駄目だ!ボウズ・・・オジさんたちそこで大事な相談してるんだから・・・」
そう言いながら図々しくピストン運動を繰り返してんの。
「あぁ!お前!チンチンが母さんの中に入ってちゃってる!お前!!何してるんだよ!」と兄貴の声。
(そうか・・・まだセックスの意味を兄貴も知らなかったんだな・・・可哀想に・・・ごめんな)
漠然と思う俺。
「ボウズ、今ボウズの兄弟を作る相談してるんだ、なぁ?奥さん?」
そう言いながらまだヘコヘコと腰を揺すり、中の感触を味わっている。
「お!おぅ・・・もう少しで・・・出るぞ!・・・兄弟こさえてやるからな・・・ボウズ・・・」
そう言うと激しく奥さんの尻を自らの腹に打ち付けていく。
「あぁ!・・・あぅぅ・・・あん!あぁ・・・あん!あん!あぁん・・・」
ふんだんに塗りたくられたヤバ系薬のせいで快感を自己制御できないのか、奥さん自ら腰をもたげヤーさんのチンポを受けようとしてんの。
「やめろ!母さんにチンチン入れるな!」と兄貴の声と、「オチンチンにお尻くっつけないで!離れて!」という妹の声が交錯する。
「で!出る!出る!うっ!おぉぉ・・・」
そう言うとヤーさん、ブルル!と体を震わせ、奥さんの中で射精を開始したようだ。
二度・・・三度・・・と射精の快感に合わせ深く・・より深く・・・奥さんの中にチンポを挿入していくヤーさん。
子宮に熱いものを感じたのか奥さん、「あぁぁ・・・あぅぅ・・・」と言いながら体を反らし、ブルブルとムチムチの太腿を震わせヤーさんの射精を受けている。
繋がりながらハァハァハァとしばらく荒い息を吐く二人・・・。
子供は泣きじゃくっている。
思いを遂げズルリとチンポを仕舞うと、ヤーさん、寝たふりをしている俺に近付いてきた。
(殺される!)
マジそう思った。
正直殺されてもしょうがないとも思ったけど。
「てめぇさっきから見てたんだろうが!誰かに言ったらぶっ殺すからな?あぁ?分かってんだろうな」
思いっきり怖い声で凄むと別の車列に去って行った。
その後の事は聞かないで下さい。