私のバッグの中にいた「小さな妖精」。
毎年、慰労会を兼ねて会社の創立記念式典が泊まり込みで開催されます。
創立記念日は会社が完全休日となりますので、
否応なしに前日の夜に近くの温泉郷にあるリゾートホテルに行きます。
費用は全額会社持ちで、
翌日の創立記念日は会社指示の休暇なので「有給」となりました。
そうしないと工場など二交代勤務の社員なども参加できないので、
個人商店が有限会社を経て株式会社に組織変更した時から、
こういうシステムになったのです。
元々が個人商店なので創立者一族が力を持っていて、
全員参加を強制させていたのです。
強制参加とは言うものの、
前年末に翌年の行事やスケジュールを書き込んだ社内カレンダーも
全社員に配布されてましたし、
新卒社員や中途入社した社員にも新入社員教育で告知しているから、
参加が無理ということもなく、社員も楽しみにしていました。
私は短大を卒業して入社3年目のOLです。
良くも悪くも会社にも慣れた頃でした。
私もようやく将来を共に考えてもいいかな~って思える男子と出会い、青春を謳歌していた(悪く言うと、ヤリまくっていた)頃でした。
その年は創立記念日が土曜日で金曜日の夕方からホテルに入り、式典から宴会という流れでした。
式典と言っても創立者一族が会長職の祖母ちゃん、社長の次男、専務の三男が短い感謝の言葉と長い創立の苦労を述べた後、そのまま宴会に入って行きます。
私は金曜日の夜に彼氏に会えなくなるので、木曜日に彼氏のアパートに泊まり、そのまま出社していました。
「お酒の席だから、満たされない気持ちがあると浮気する」
とか言って彼氏が一晩中私を愛してくれて、この日は彼氏が面白がって私を縛ったりしてオモチャで逝かせまくったのでした。
私は心も身体も満たされた状態で式典と宴会に臨んだのです。
実を言うと私は彼氏が初めての男性ではなく、高校時代からそれなりの男性遍歴がありました。
オナニーもしてましたし、見た目とは違って好きな方でした。
マイバイブもコード式のものとコードレスのものを使い分けていました。
充電式のものは私が持っている携帯電話の充電器が使えるのですが、彼氏の携帯電話の充電器は使えませんでした。
土曜日の午後には再び彼氏のアパートに行って愛してもらう約束をしていたので、私が持ち帰ってホテルの部屋で充電させるつもりでした。
入浴後、ホテルの浴衣に着替えて身の回りのものを最低限入れた小さめのバッグを持って宴会場に向かいました。
宴会場の近くにあるトイレで身だしなみをチェックして、宴会途中で彼氏にメールか電話しようと思ってバッグから携帯電話を取り出したのです。
バッグは宴会場の席の壁際に置きました。
前年と同じ進行で式典は進み宴会に入りました。
普段会えない工場の人たちも懐かしそうに話してくれましたが、私が婚約寸前らしいことを聞き知っていた人たちからセクハラ攻撃を受けてしまい、前夜「逝きまくり」だった私は、お酒の酔いもあって、アソコがジュンってなって濡れてきたのを感じました。
私はバッグを手にしてトイレに入り、用を済ませて念のためオリモノシートを取り替えました。
そして、トイレから宴会場に戻るまでの間に彼氏に
「愛してるよ」
とメールを送りました。
何故か彼氏から間髪入れずに返信があり、
「俺も、明日まで待ちきれないかも」
みたいな内容だったので、
「私も早く愛したいよ、一晩中しようね」
などと返したりしてから宴会場に戻りました。
宴会場には既に酔いも回って危なくなる寸前のセクハラ親父とか干渉ババアがいました。
セクハラ親父は
「そんな子供が結婚しても子作りの仕方を知らんだろ。教えてやるから、そこでパンツ脱げ」
と言い出して私の浴衣の裾を捲ろうとしました。
私はセクハラ親父だけを敵対視してましたが間違いでした。
もっと手強い敵が私の後ろにいたのです。
干渉ババアです。
干渉ババアは私を背後から真後ろに引き倒して浴衣を捲り上げました。
「キャー!!」
と声を上げて、後ろに倒れた時に既に正座のままで上体がひっくり返っているので裾は乱れて中は解放状態でパンツも見えてたかもしれません。
その状態で更に浴衣を捲られたのでブラジャーの下辺りまで露出し前ははだけてしまい、胸辺りも左右に開いてしまいました。
辛うじて帯だけがその付近にあるみたいな悲惨な状況でした。
セクハラ親父は
「おっ、青の上下か。ん、残念。生理か」
などとはしゃいだため、近くの社員たちが集まりました。
干渉ババアが私の浴衣の裾を持ったままでしたので、すぐに浴衣を直すことも出来なくて、しっかり見られたと思います。
嫁入り前なのに(泣)
私はこういう時でもブリッコだったので
「え~ん、パンツ見えちゃう」
と泣き真似をして逃げました。
まだ何も知らないのに酷い酷い・・・みたいに泣き真似をしていました(笑)。
で、その後一瞬シラフに戻ったセクハラ親父と干渉ババアに
「アッカンベー」
をして周りのギャラリーには
「私のパンツ見た人はお金払ってね」
と笑顔で言ってやりました。
「ま、心配して来てくれた人にはサービスします」
なんて余計な事を言ったりして。
時間もお開きの時間になったので、私はそのまま部屋に戻り彼氏とメールのやり取りをしました。
そのまま眠りについて、前夜の寝不足と今夜のお酒で超熟睡し、朝の目覚めの気持ちの良いこと(笑)
そしてスポーツバッグから、今日彼氏のアパートに行く為に持って来たフリフリの可愛い服に着替えて朝食を社員全員で摂ったら自由解散だったので、スポーツバッグ抱えて携帯を手にしてウキウキしながら宴会場に行き、美味しく食事を頂きました。
皆も食べ終えて場が話し声でザワザワし始めた頃、専務がカラオケのマイクを使って
「おはようございます。昨日はお疲れさまでした。この宴会場に忘れ物がいくつかありましたのでお知らせします」
と話し出し、私は誰だろ・・・なんて気楽に聞いていました。
専務は続けて
「他のものは持ち主が判りましたので御返ししましたが、1つこのバッグだけが持ち主が判りません」
この時も私はお気軽さんでした。
「このバッグですが持ち主いませんか?」
と聞いてくれた時に気付けば良かった・・・。
あ、私の・・・と思った時に専務はバッグの中を物色中。
「私のです」
と答えたが、声が宴会場の半分位までしか届かず、急いで取りに行きましたが間に合わず、専務が
「中にはフェアリー○ニ、バイブレータ。経口避妊薬一瓶、オリモノシート、六個入りの箱に3個残しのスキン、コンドーム薄々、ハンドタオル、ポケットティッシュ・・・」
などと丁寧に説明してる時に、やっと専務の前に・・・。
私の性生活を全社員に垣間見られた瞬間でした・・・。
会社に居づらくなった私は、彼氏に頼んで直ぐに入籍してもらい退社しました・・・。